ボクサーパンツを作るうえでヒントを得たもの
○ボクサーパンツを作るうえでヒントを得たもの
私は2010年秋からボクサーパンツを自主企画で販売しています。
開発当初、モデルにしたボクサーパンツがありそうなものですが、そのようなベースにしたモノがなく、完全オリジナルとなってしまいました。
開発には延べ8か月くらい掛けたと思います。
モデルのようなモノがない代わりにイメージだけありました。
今回はその話をしようと思います。
○その1:5本指靴下
まず最初に挙げられるのは、5本指靴下です。
「蒸れない、ブレないパンツ」を目指したので、まずイメージからと考えたのです。
靴下にはパンツ同様に以前から思い入れが強く、こだわりもありました。
それは、「5本指靴下」ではありませんでしたが。。。
それは、ただの靴下でした。いや、ただの靴下ではなくオーガニックコットンの靴下でした。
オーガニックコットンの専門店が近くにあり、そこで買い物をした際に一緒に購入した靴下でした。
その店主の女性と話をしていて、
「本当に蒸れないのは5本指靴下だ」とすすめられたのですが、普通のモノで充分だと思いました。
しかしながら、強く記憶に残っていました。
最終的に、作り上げた製品は、ピタっとしていて、はき心地をモノにたとえた方がわかりやすいと思い、「目指したのは5本指靴下の着用感」というキャッチをつけました。途中から。
あんまりパッとしませんでしたが、イメージはしやすかったみたいです。当時は、ボクサーパンツのカタチなんてほとんど1つだけみたいな時代でしたので。
○ドイター(Deuter)のデイパック(リュック)
これも快適性を目指した考え方の話です。
ドイター(Deuter)のデイパック(リュック)??をご存知でしょうか?
ドイター(Deuter)はドイツのデイパックのメーカーです。
リュックの裏側に、画像のようにメッシュというか、網状の背板のようなものがついているんです。
当時、ドイター(Deuter)のデイパック(リュック)は、特許を取得していて実際に使ってみて画期的だと思いました。
メッシュ状の背板は、背中とは密着しているものの、バッグの本体とは一体化していません。
つまり、すき間、空間があるのです。通気口とでも言えばよいでしょうか。
夏場に(それ以外も)リュックを背負うと、かなり汗が出ます。
それが、体とデイパックの設置面はメッシュの背板のみなので、汗もあまりかかず快適なのです。
この原理が何か応用できないかを考えていました。
ちなみに、ドイターは、特許を手放した模様です。
山グッズの店で他社から模倣品が発売されていたので、店員さんになぜかを聞いたらドイターが特許を手放したと聞きしました。
○インナーつきの男性水着(スイムウェア)
これは、イメージというか想像上の快適なアイテムです。
当時、モデルにするパンツがありませんでした。
しかし、子供の頃にインナーつきの水着をはいていて快適だったような記憶がありました。
あくまでも子供の頃の記憶であり、当時の私の仮説でもあります。今となっては??ですが。
中に、インナーをつける手もあるなと考えていました。
しかし、2枚はくとなると、快適性は薄れるため、「インナーのようなものをつける」ことに切り替えました。
○最終的に出来上がったボクサーパンツ
最終的には、2種類ボクサーパンツができあがりました。
1つは、ホールドアップボクサー。
もう1つが、メッシュウィングです。
ホールドアップは、5本指靴下の着用感のイメージが残っています。
そして、メッシュウィングには、製品の本体にハネがついています。
ハネは、ドイターのデイパックの網からのインスパイアが残っています。
そして、ハネ状のサポーターと呼んでいる理由は、水着のインナーサポーターのイメージゆえでもあります。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?