【4/25】期待が彩る円相場、春の追加緩和期待
22日は大幅に円安が進み、ドル円相場は3週間ぶりの水準となる111.80円近辺まで上昇しました。
これは28日の日銀金融政策決定会合での追加緩和期待が高まっているためです。
■期待されている理由
物価上昇2%を目指す日銀にとって今年始まってからの円高は目標達成の障害となっています。
安倍首相は「通貨安競争を避ける」と明言しておりますが、やはり物価上昇の要は円安です。
黒田総裁がどれくらいの円相場を望んでいるかは知る由もありませんが28日の政策の内容でその一端を伺うことができるかと思います。
■期待されている動き
日銀が打ち出せる策として、年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)の上場投資信託(ETF)の購入額追加です。
■円安の動きは限定的か
GPIFのETFの購入額追加と言えば14年10月31日の黒田バズーカ2を思い出しますが、これと同じ規模の円安とはならないかと思います。
当時は追加緩和期待がほとんごない状態からのサプライズ緩和でした。
しかし、現在は市場は追加緩和を織り込んでいます。
そのため、28日の政策会合で購入額追加が発表されても一時的には円安化してもすぐに利益確定の動きが強まり、元の水準に戻るのではないかと考えています。
動きとしては今年1月のマイナス金利導入時と同じです。
■アノマリーで考えると
アノマリーで考えますと、5月は「セルインメイ」と呼ばれ、株価が下落しやすい月です。
これはヘッジファンドの決算月であること、原油の不需要期にはいることなどから起こると考えられています。
今回もこれにのっとるのであれば、28日の会合後は株価は大幅に下落する可能性が高いです。
アノマリーだけでなく、4月に入ってからの株価上昇や円安の動きからそろそろ調整が入るころです。
自然発生的に株価が下落しやすい状態です。
リスクはリスクのない状態から生まれるものです。
引き続き為替の動向に注意していきたいと思います。
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