【1/29】日銀「マイナス金利政策」のマイナスって何?経済への影響は?
1/28-29の日銀政策決定会合で
「マイナス金利付き量的・質的金融緩和」
を発表しました。
サプライズ発表ですね!
でも「マイナス金利」って意味わかりますか?
■まずは「金利」とは
金利とは、
資金を貸した人が借りた人から受け取れる
手数料のことです。
この金利がマイナスということは
貸した人が借りた人に手数料を渡すことになります。
正常な状態では
「お金を貸してあげるから、手数料ちょっともらうね」
というイメージですが、
マイナス金利の場合、
「お金を(借り手が)保管してもらうから手数料払うね」
というイメージになります。
金利にも色々な種類があり、ローンを組んだ時はもちろん、
私たちが普段利用している預金にも適用されています。
では今後預金しているだけでお金がもらえるのか!?
■影響は日銀当座預金のごく一部
残念ながら、私たちの預金金利がマイナスになることはありません。
マイナス金利の適用は
①日銀当座預金に
②「マクロ加算額」を上回る資金が加わったとき
ですので、一般市民である私たちは直接関係がありません。
では、どこに影響があるのでしょうか。
■経済的には銀行業に影響
銀行は資金を日銀当座預金から調達しています。
日銀が「銀行の銀行」と呼ばれるのはそのためです。
マイナス金利下では、銀行が日銀当座預金から資金を借り受けると
手数料を日銀に支払わなければなりません。
つまり、銀行側のコストが増えるわけです。
1/29の銀行業の株価をみていると軒並み下落しているのはそのためです。
そう考えると経済にもマイナスとなりかねない政策ですが、
なぜ日銀は発表したのでしょう。
■すべては円安に誘導するため
マイナス金利導入への思惑は方々で噂されていますが、
一つ確実なのは「円安」に誘導するためでしょう。
日銀は「物価2%の上昇」を目標に掲げています。
物価の上昇には円安に向かわせる必要があります。
金利を下げるのは通貨安の常套手段です。
結果的に1/29時点で1ドル118円だったものが
1/31時点で121円まで急上昇しています。
以上のことから、経済的な影響は明るくないですが、
投資家心理、特に日本株に光が見えました。
しばらくは上昇トレンドとなるでしょう。
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