⑰マガジン原作大賞に向けて、第一話を分析してみた ~七つの大罪~

あらすじ

〈七つの大罪〉。それは10年前、国家転覆を狙った7人の大罪人を指す言葉だった。主人公のメリオダスの店〈豚の帽子〉亭に、全身を錆びた鎧で覆った騎士が入り、倒れる。鎧のなかは女の子で、メリオダスは店で介抱をする。目を覚ました女の子にメリオダスは鎧を着ていた理由を尋ねる。「・・・捜しているんです 七つの大罪を」。そこに聖騎士たちが錆の騎士を追って、豚の帽子亭に現れる。メリオダスは女の子を逃がすため、聖騎士たちと戦い追い払う。そんなメリオダスを見て、女の子は旅の目的を話した。聖騎士団がクーデターを起こし王国を手中に納めたこと。聖騎士団を止められるのは七つの大罪しかないということ。だから、七つの大罪を捜している、と。「でも大罪人なんだろ?」「現実に人々を苦しめているのは聖騎士たちなんです!!」。そう、力強く答えた直後。地面が削り取られ、足元が崖に落ちていく。メリオダスが危機を察知して女の子を助けると、目の前には筋骨隆々の騎士ツイーゴが立っていた。ツイーゴは女の子を見て、女王エリザベスだと言い当てる。目障りな女王を殺すため、ツイーゴは刃を振るう。エリザベスはメリオダスを救うため、自分の命を投げ出そうとする。そのようすを見て、メリオダスは自分の正体をエリザベスに明かす。メリオダスは、指名手配書よりも、見た目が子供のようだが間違いなく本人だった。メリオダスはツイーゴを刃折れの剣の一振りで倒す。ツイーゴを倒すと、メリオダスはエリザベスに、残りの七人の大罪を探して旅をしていることを伝える。「一緒に・・・ いくだろ?」「はいっ・・・!!!」。エリザベスと一緒に行くことが決まると、メリオダスは巨大豚「ホークママ」の頭に乗り、旅に出る。

パンチライン

冒険バトルファンタジー

構成

起:P3 ~23 豚の帽子亭 錆の騎士
承:P24~39 七つの大罪探し 聖騎士
転:P40~49 ツイーゴ登場 エリザベスの決意
結:P50~66 ツイーゴ撃破 冒険の始まり

注目点

お色気シーン、大切なんだなぁ。
それは、さておき。
今回の注目ポイントです。

テンポ感

今回の注目ポイントは「テンポ感」です。

七つ大罪は、感情のミックスがうまいと感じました。
ギャグでの「笑い」をベースに
「お色気」「嬉しさ」「怒り」「ざまぁ」
「絶望」「希望」「高揚感」

ジェットコースターの上がり下がりのごとく
感情が上へ下へと切り替わっていきます。
その根幹になっているのは「テンポ」でしょう。

かんにしてようる」
短いスパンで話題の切り替え、どんどん進める。
話題の切り替えが適度にあるので、
読んでいる側は「次」を求めて、ページをめくる。

このテンポ感は原作作りでも、意識したいポイントだと感じました。

次へ:⑱はじめの一歩

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#週刊少年マガジン原作大賞にむけて、色々な漫画の第1話を分析しました。漫画原作を初めて書く方や、絵には自信があるけれども、シナリオはちょっと、という方にオススメです。

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