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チームでイベントを振り返ったら、MERYが目指す「ちょうどよいバランス感」が言語化された話

いつもMERYのnoteをご覧いただきありがとうございます。
普段は色々な観点から素敵な記事をピックアップして紹介していますが、今回は、MERYの『BRAND STUDIO』で行われている取り組みについての裏側をお伝えします。

BRAND STUDIOとは、ユーザーや公認ライターたちのMERYコミュニティと、世の中のサービスやプロダクトを展開しているブランドをつなぐことをミッションとしたMERY社内の組織のことです。
タイアップコンテンツなどはこのチームが中心となって企画・制作をしています。これから少しずつこのチームでやっていることもnoteを通じてお届けしたいと思います!

初回となる今回のテーマは、2019年8月6日(火)に行われた、約11か月ぶりとなるMERYのリアルイベントの裏側です。
当日は、倍率26倍(!)の中から当選した超ラッキーガールなユーザーさんが集まり、それぞれの誕生花にちなんだ“バースデーメイク”を楽しんでくれました。
今回は、約2か月間このイベントに向けて走ってきたチームのメンバーと、まだ興奮と熱が冷めやらない中、振り返りのミーティング(という名のおしゃべり)をしたときの様子をまとめました。

【このnoteのサマリ】
・企画のキーワードは「記事の体験をリアルで表現したら…?」
・記事コンテンツとリアルイベントの大きな違いって?
・MERYのイベントの成功のポイントは「主役」の捉え方にあった!
・「女の子」と「大人たち」のベストバランスへの挑戦


【話を聞いた人】
イベントチームの3名
森さん:イベントチームの全体統括。最近社内エンジニアにプログラミングのレッスンを受けているらしい。(写真左)
ゆきさん:第1回のイベントオーナー。普段はコンテンツディレクションチームでタイアップコンテンツのディレクションをしている。パーソナルジムに通い始めて半年、そのおかげか風邪をひいていないとのこと。(写真右)
ねねちゃん:もともとMERYライターとして活躍し、この春からMERY BRAND STUDIOにてコンテンツディレクションの修業中。今回のイベントでは企画から入り、会場の世界観づくりをリード。持つもの・着るものすべてがねねワールド炸裂な存在。(写真中央)

― いや~、イベントから数日経ったけど、なんかまだフワフワしちゃいますね。本当にお疲れさまでした!

:ほんとくたくただよーーー!笑 でも楽しかった!
ねね:イベント終わって帰って、ソファに倒れこんで寝落ちしましたもん。笑
ゆき:まだ気持ちが落ち着かないよね~

― 本格的な準備期間は2か月くらいでしたよね?最初にやろうって動き出したのいつでしたっけ?

:もともとは去年の秋頃。来年どうする?みたいなざっくりした会議で、MERYは濃いユーザーがいるのが強みだから、それを組織化して「ファンコミュニティ」みたいなもの作りたいね、ってなったのが始まり。
ただコミュティって、作ろうとして作るより結果論というか、ユーザーとの接点を丁寧に積み重ねていく結果としてできあがるものって思ったんだよね。ゆくゆくコミュニティになったらいいなって前提で、もっとユーザーとつながってみたい、その手段として「ミニイベント」っていうアイディアが出た。
そのあと有志メンバーでブレストしながら、目的や規模、イメージを膨らませていったのが、半年前くらいかな。

ゆき:その頃私も本格的にメンバーに加わりました。
ねね:私も少し遅れて加わりました。4月からゆきさんとペアで動いていて、"これからやりたいことブレスト"みたいなことをしたことがあったんです。その時に「立体的なイベントがあったら携わってみたい!」と発言したのをゆきさんが覚えてくれていて声をかけてくれました!

― もう毎日のように3人でmtgしてましたもんね。社内でもミニイベントする!って共有されてから、みんな注目していた気がする。
今だから言える、苦労したことや工夫したことは…?

:僕たちって昨年9月の“LUCKY MERY DAY”の経験はあったけど、もともとイベントのプロではないんだよね。でも、ブレストは結構スムーズにいって、出たアイディアを取捨選択しながら詰めていった感じかなあ。

ゆき:たしかに。普段はタイアップコンテンツを作っているので、クライアントの想いややりたいことを汲み取りながらMERYらしいコンテンツに落としていくのを意識しているんです。でも、今回はクライアントがいない分、作りこみに120%集中しましたね。

:注目度が高かった分、マネージャー会議でも、「もっとこうしたら?」とか「この観点ではどう?」みたいな意見がたくさんもらえて。うれしい反面、こっちも手探りでアウトプットしていくわけだから、全部受けてたら収集つかなくなっちゃうな…...って。あえて二人には伝えないようにしたりして、バランスとってたつもり。

ゆき・ねね:直接言われなかったけど、それは感じとってたよね。笑
森さんがやりやすい環境を整えてくれた感じある。

:(照)

―― 私も当日スタッフとして参加させてもらったけど、早朝から頑張って装飾した会場でユーザーのみんなが楽しんでくれているのを見るのはグッときました…!テーマもめっちゃ素敵だけど、今回の“バースデーメイク”ってどんな風に誕生したんですか?

ゆき:発案者はねねちゃんだよね?ブレスト会議してるときに起案してくれたの覚えてる!

:そうそう、3回くらい各自がアイディア持ち寄る会議をやってて、途中で「普段アプリを通じて記事コンテンツで体験していることを、リアルでやったらどうかな?」って視点が見えてきたあたりから手ごたえがあって。

ねね:バースデーメイクはもともと記事としてMERYで取り上げられていて、いいな~って思ってたんです。365日の誕生日の誕生花を取り入れたメイクを紹介してる記事。

これ実際にできたら特別感あるな~、自分もやってみたい!って思いました。

ゆき:今回、会場装飾にかなりこだわったよね。お花をふんだんに使って、会場のカフェ全体を埋め尽くした。1階は天井からお花をぶらさげて、各テーブルにもお花を飾ってね。

ねね:朝からみんなで装飾して、どんどん華やかになっていくのを見て「お花の力って偉大だね!!」って話してました。見慣れたカフェでも異空間みたいになりましたよね。
普段からイベントや展示会に行くのですが、装飾というと壁やテーブルをしっかり作りこんでいるイメージが強かったんです。
でも意外と空間の上のほうに目がいくことが多い。上に装飾がないと抜け感とも言えるけど、物寂しさにもなるので、今回は“バースデー”を意識して、天井や上のスペースをとことん華やかにしました!

― なるほど~! ちなみに普段二人はコンテンツを作ることがメインの仕事だから、イベントを考える上で今の空間の話とか、頭の使い方が違ったんじゃないですか?

ゆき:もうね、180度ぜんっぜん違う。笑 イベントって正直、いかようにでもできるじゃないですか?しかも今回はクライアントの意向もなければ、普段のコンテンツのフォーマットの制限もないし。
そうなると「ユーザーのみんながどう思うか?」を常に考え続けるしかなかった…!!

ねね:もう、がむしゃらでした。笑 しかもその場でリアクションがあるのもイベントならでは。記事コンテンツだと、文章と画像で伝えるけど、イベントは五感で感じとってもらうものだから…

ゆき:とにかく、こダサくならないようにっていうのをね。笑
写真で一部分切り取ったらかわいく撮れるものを作るのはそんなに難しくないんだけど、全体がかわいくて、さらに部分を切り取ってもかわいいっていうのはめちゃくちゃ難易度高いんです。

― それわかるかも…!お店とかイベントでも、「わ~、いい感じ!」ってテンションあがって、いざ写真撮ろうとすると、「あれ?なんか違うな?写真は難しいからやめとこ。」みたいなのありますよね。

― ここ数年、イベントってどんどん増えてると思うんですけど、MERYのイベントと、他のメディアや雑誌のイベントに違いがあるとしたら何なんだろう…?

:言葉にすると平たくなっちゃうけど、やっぱり「ユーザーファースト」に尽きると思うな。
企画する中でも、何度も「来てくれた人が楽しんでくれるか?」「どういう気持ちになるか?」を、来てくれるお客様のそれこそ一人一人の気持ちになって考えてた。
一般的にイベントっていうと、だれか主役のモデルとかタレントがいて、それを見に来るって構図のものが多い気がしていて。それも一つなんだけど、MERYらしくはないかなって。MERYは普段から色んなかわいいを肯定して、多様な好きを認めてる中で、あくまでその判断はユーザーにゆだねてる。主役は「ユーザー」なんだよね。

ねね:ほんとそう思います。だからイベントも「来てくれたみんなが主役」

:お、名言出た!

ゆき:あと、関わるスタッフも楽しんでほしいし、私たちも楽しみたいって思ってました。お願いされたから、仕事だからやりきるっていうのはもちろんあるけど、それだけじゃなくて心地よく進められる、終わったあとにやってよかった!って思える、はすごく意識してた。特に今回は1回目だったから、 すでに何度か他の仕事でご一緒していて、仕事の仕方や考え方に共感し合えてる方にお願いしたことで本当に助けられた!スタッフのみなさんと全員で良い場を作って、来てくれたユーザーに主役として楽しんでもらう!ができた気がする。

ユーザーからMERYへのメッセージカードには胸が熱くなるコメントが…

―― 第1回がこんなに大成功だと、2回目以降も「もっと!」って欲が出ちゃいますね…!

:このミニイベント、毎回テーマを変えて開催していく予定なんだけど、ミニイベント全体を通じてやりたいことは、当初に立てたコンセプトから一貫してるんです。

(検討段階で森さんが作成した資料にあったコンセプト)

MERYは、見てくれている人に「好き」を見つけてもらうっていうのを普段からめちゃくちゃ大事にしてるけど、今回のイベントでもそこはブレてない。特にイベントは生のコミュニケーションが取れる分、より強く背中を押すことができるんじゃないかな。
「好きになる」ってすっごくポジティブな変化だと考えていて、そこに携われるのは幸せだよね。もっと言うと、イベントっていう場でハッピーな変化をもたらせて、さらにそれがその子の今後にもつながっていったら、その人の人生にポジティブに関われるってことかな、と。

(一同)おおお~!

:個人としては、イベントを通じて、2つのことに挑戦してみたい。
1つは、MERYの強みであるライターの感性やアイディアをどう形にしていくか?へのトライ
もう1つは、メンバーが持っている”よりよくしていく力”を引き出すこと

クリエイティブの経験を積むと、良くも悪くも各局面で「これで行っちゃおうか!」とかどんどん取捨選択して前に進めることができるようになってくる。でもライターのみんなは「これだとこうなっちゃう……?え…ないな。」って立ち止まれるんだよね。その2つをいいバランスで形にしていきたい。

ゆき:そうそう、実際今回も2階のフォトスポットに鏡をちりばめようって準備してたんだけど、レイアウトを詰める中で、この位置に鏡があると別のコーナーが映り込んじゃって、イマイチだな…って。
準備も進んでたし、このまま強行突破することもよぎったんだけど、ねねちゃんと話して、「これだとせっかく撮ろって気持ちになっても、なんか映り込んでるし…ってテンション下がりそうだね」ってなって、急遽変更しました。

:当日も、もともとはコスメを入り口にディスプレイしてたんだけど、想定以上にユーザーのみんなが各テーブルでリラックスしてくれて、接客スタッフをしていたライター出身の社員から「コスメをみんなのテーブルに置きたいです!」と提案があって、その場でそうした。
そしたらユーザーの子たちも実際に色を試したり触ったりと楽しんでくれて、コスメを貸してくれたブランドさんにも還元できたと思うから、やってよかった!ナイスアイディアだったね!

ねね:そうそう、「こんな風にしたいな」「やってみたいな~」っていうのはあるんですけど、「本当にできるのか?」「どうやったらできるのか?」っていうのは私にはまだわからないんですよね。

ゆき:逆に私はアウトプットができあがるまでに責任を持つ立場だから、つい守りのアイディアになったり、実現可能性みたいなところが気になってしまうことがある。その中で無邪気なアイディアが出されると、「それをどうやったら実現できるか?」って思考になれるから、今回はそこのバランスがいい形でできた気がする!

ライターのみんなの感性と、様々なバックボーンを持った社員メンバーの知見の掛け合わせで、ユーザーにどんな体験を提供できるのか?っていうのは、まさにこれからチャレンジしていきたいところだね!
第2回のカメライベントも8月末に控えてるけど、今回のイベントのよかったところと反省点を活かして、ブラッシュアップしていきたいね。

― ありがとうございました!

【このnoteのまとめ】
・企画のキーワードは「記事の体験をリアルで表現したら…?」
 👉すでにあるものから種を見つけてブレストでひろげていく。
・記事コンテンツとリアルイベントの大きな違いは「制約の量」。
 👉ユーザーファーストにこだわり抜いて空間と体験を設計する。
・MERYのイベントの成功ポイントは「主役」の捉え方!
 👉来てくれる人に受け身じゃなくて、主役になってもらう設計。
・「女の子」と「大人たち」のベストバランスへの挑戦。
 👉ピュアな感性とそれを形にしていく力の掛け算。


<あわせてご覧ください!>

▽今回のイベントの告知記事


▽第2回のイベント詳細


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