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生態系にある競争と協調(つづき)


イデアに関しても、生態系に関しても、生命に関しても
自転車のチェーン理論が、競争と協調の実相を説明する。
人間は二つを分離するが、生命の摂理はそれを戒める。

つまり、二つは一つで、仕事力、生命力の意味をもつ。
競争力だけが独り歩きすることなど、自然界にはない。
人間のいう競争とは、いわば利己主義の言い換えだろう。

人間の思考だけが、勝ち負けに拘ろうとするのはなんで?
それはたんなる習慣にすぎず、サルと別れたことに起因する。
サルと別れたあと、二次元の草原だから、様々衝突した。

競争や戦いが、生きるために絶対必要だと、思い知らされた。
いうまでもなく、それは真理というより感情によるもの。
だが、それが正解のごとく、戦い方に工夫を凝らしていった。

そして、それは生命の摂理に反する方向を向いてしまう。
大切なのは協調力であり、競争力はその強度に相当する。
それは、生命の知恵・衝突回避のみちに必要なものである。

さらに、それは独自性を要す。種としての進化な特性である。
独自性こそが、種の生命を守るうえで最たる力と言えるだろう。
よって戦わずして、種は、利己と利他を両立させ生態系を守る。

少なくともイデアの対象に、戦争の枠組はあり得ないのである。

つづく


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