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桑田佳祐「静かな春の戯れ ~Live in Blue Note Tokyo~」良かった…!

無観客配信ライブもサザン特別ライブ、ほぼほぼ年越しライブと3度目。

哀しいかな、配信ライブにも少し慣れたし、生が最高ではあるけど、これはこれで有難い良いものだと思えるようになった。

今回の会場は、あのBlue Note Tokyo。

これは大人っぽいライブになりそう…と予感したが、想像以上!

こんなライブは今までになかった。

狭いステージに最小限のメンバー。

それでも楽器や機材、アクリル板でいっぱい!

桑田さんは絨毯が敷かれた中央のスツールに座りギターを抱え歌う。

今回、全く立ち上がることなく、終始座って歌っていた。

…他のアーティストならそんなに珍しいことではないのかもしれないが、

ドームやホールの広いステージでダンサーを従え、歌い踊る桑田さんを見てきた我々ファンとしては、とても新鮮…!

コロナ対策で他のメンバーと近くで絡めないという事情もあると思うけど、Blue Note Tokyoのステージだからこその落ち着いたライブを観ることができた。

時折、映り込むテーブルの観客席はステージのすぐそばで、

こんな至近距離で桑田さんのライブを生で観ることができたなら…

とんでもなく贅沢な体験になるだろうなぁ、と溜息。

でも、そのチケットは…いくらになるんだか。

たとえ10万円でも完売だろうけど、桑田さんはファンからそんな高額のチケット代は取らないだろうな。

ライブ開始前、1曲目予想がTwitterで賑わっていた。

ライブ会場でウエーブが起こるようなワクワクする高揚を感じながら、私も少し考えてみたけれど全然、思い浮かばなかった。

今回はたぶん…しっとり系の曲が多くなりそうだから、逆に、普段のライブで派手にやってる曲をどんなふうにアレンジして聴かせてくれるかが楽しみ。

私が好きな桑田さんソロ曲は
「悲しい気持ち」
「BAN BAN BAN」
「鏡」
「悲しみのプリズナー」
等々…
あ、「ヨシ子さん」も理屈抜きで好き。


いよいよライブが始まり、演奏された一曲目にビックリ。

「ソバカスのある少女」ティン・パン・アレー

…この一曲目は誰も当てられないわ……。
今回、桑田さん自身が大好きな曲のカバーも多く桑田さんのラジオ「やさしい夜遊び」での生歌コーナーの豪華版のようだった。

「Iko Iko」Dr. John
は私も好きだわ〜。面白い曲よね。


序盤、しっとりねっとりなアルバム曲が続いた。
「簪」とかファンならもちろん知ってるしライブで聴いたこともあるわけだけど、
特にファンでない人だとちょっとついてこれない選曲…。
まあ、配信ライブを観ようとチケットを買う人はコアなファンだと言える。
しかし、家で家族と見てる人も多いはず。

我が家でも主人がリビングで寝そべりながら一緒に聴いていた。
(目はずっとスマホで、画面は見ず…)
これまでのサザン配信ライブは私が見ていると、主人は別室へ移動しヘッドホンで自分の好きなCDを聴くという、…なんでやねん?!な感じだったのだけど、
今回のライブはほとんどずっと一緒に聴いていた。
歌唱、演奏がいつにも増して素晴らしかったからかも。


「SO WHAT ?」あたりから派手な曲調に切り替わり、桑田さんも脂が乗ってくる。

「東京ジプシー・ローズ」、やっぱりイイよね!カッコイイ!

…と思ったら、その次はなんと
「グッバイ・ワルツ」
やるんだ!この曲。
盛り上げては鎮静の起伏!!

「東京」もやるかな〜と、思ったけどやったね。
重い!暗い!
私、正直、最初はあまり好きじゃなかったの、「東京」。
でも、なんかいいな…と思えてきた。するめ系。


そして、その次に歌われたのは人前では初披露となった

「SMILE~晴れ渡る空のように~」

イントロを聴いて鳥肌が立った…!
…この曲、すごくいい…!

一年前、MVが公開された時、
オリンピックの曲として派手に盛り上がる歌を予想していたら、ずいぶんゆったりとしたおとなしい感じの曲で意表を突かれた。

期待ハズレだ。これなら「東京VICTORY」でいい、なんて批判の声も聞いた。
…いや、でも…この曲はライブで化けるんじゃないか…?オリンピックで盛り上がる最中に聴くと全然違って聴こえるんじゃないか?と私は思ったが、
オリンピックはコロナで延期…
この曲も発表されたものの延期状態で宙ぶらりんになってしまった…。

コロナさえなければ、本来様々な大きなイベントがあり、この曲を大勢の人が聴いたはず。
それを一番悔しく思っているのは、桑田さん本人だろう…。

我々ファンも同じようにとても残念に思っている。
だから、今回の初披露は楽しみだった。
期待していた。

その期待の数段上の音がイントロから響いてきて、胸を打った。
やはりライブで聴くとMVとは印象がまるで違う。
感動で泣きそう。。。

コロナもまだまだ収束せず、オリンピック開催も心配が多い現状だけど、
…この曲の為、やっぱりオリンピックやって欲しいな…。
もっと晴れ晴れとした気持ちで皆でスカッと楽しめるオリンピックが良かったけどね、、、


「大河の一滴」はドームライブでも演奏される曲だけど、今回のアレンジもなかなか良い。

…ん?このイントロはもしや…?と思ったら
「スキップ・ビート (SKIPPED BEAT)」
おおっ!この曲もやっちゃうんだ…!
歌詞はアレだけど、すっごくお洒落な曲だよね。

桑田さんもサポートメンバーも皆が楽しんでいるのが伝わってくる。
スタッフさんたちが手を振ってくれていて、無観客だけど横浜アリーナの時みたいにガランとして居らず無観客じゃない感じがして良い。
歌っている桑田さんも励まされるところが大きかった様子。
やっぱりオーディエンスがいなきゃ…ねぇ?


アンコール。不意打ちで
「ヨシ子さん」が始まって驚いた…!
この曲をやってくれるとは……!!

私、妙に好きなのよ、「ヨシ子さん」。
ダンサーさんが大勢繰り出すのもいいけど、今回の「ヨシ子さん」はグルーブの気持ち良さが強く出ていて…最高!!
大満足です…!!!

と、満腹の溜息を漏らしたところで
「悲しい気持ち (JUST A MAN IN LOVE)」

…くッ、、、
無防備な状態に強い衝撃がきて…やられる、、、

こ…これは…ダメよ、泣かされる。。。

元々好きな曲で、毎回泣いてるんだけど、この「悲しい気持ち」は特に良かったなぁ…。
…ああ、もう一回、配信ライブ見返そう。



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