広島県と電通およびそのグループ会社との契約一切

中抜きとオリンピックのゴリ押しで一躍時の人となっている電通。一体全体、電通はどれだけの税金をゲットしているのか、という素朴な疑問から、Twitter上での「#みんなで電通」という「地元の地方自治体に電通との契約についてみんなで開示請求をかけよう」というキャンペーンに参加し、「H24年以降(自民党政権奪取から)の電通という言葉が入っている会社との契約一切」について開示をかけました。

私の地元は広島県。広島県も、河合夫妻と自民党議員軍団の贈収賄大事件というダークな話題で全国の注目を集めている場所です。

では、さっそく開示された資料を発表したいと思います。

契約の量が結構えげつなかったので、時間がない方向けにざっくりな一覧をつくりました。(※それぞれの資料及びもう少し細かい一覧は、全てこのnoteの一番下に置いています。電通への委託なのか、電通西日本への委託なのかを知りたい方、各資料を確認したい方はぜひダウンロードしてくださいね。)

委託事業一覧

しかし、ほとんどの契約書が保存年限満了により廃棄されたそうで、内容が精査できませんでした。特に、億単位の委託契約をしているひろしまブランドと瀬戸内ブランドについては、細切れな支出調書しかなく、どこまでがプロジェクトに係る金額なのかがいまいち分かりません。もしかしたら、ダブル計上しているかもしれないので、支出調書の見方のわかる方、間違いを見つけた方は、指摘していただけると幸いです。

******ここからは私の感想なので、興味のない方は読み飛ばしてくださいね******

ざっと資料をみての感想としては、いや、こんなん地元の企業に頼んであげてよ!でした。

最も高額な(私の計算があっていれば4億4千万円超え)事業は、観光地「ひろしまブランド」構築推進事業でした。この事業は当時、ちょっと話題になった「おしい!広島県」のキャンペーンと思われます。当時は、広島県の職員ってアイデアすごい!面白い!みたいな持ち上げ方だったと思うんですが、蓋を開けたら、電通マネーだったんですね。

どこかに頼んでいるのだろうな、と思っていたのですが、さすがに電通グループに対してこのキャンペーンだけで億単位の委託費を払っていたのは、全く想像できませんでした。

次にエッ?と思ったのが、広告媒体に対するアドバイス料(毎月150万超)。今でいう県民テレビとか、県のWEB上の月刊広報とかに対してアドバイスしてたってことだと思うのだけれど、これ毎月電通先生にアドバイスもらわなきゃいけないんだろうか?と考えてしまいます。別に全然面白い番組じゃないし、県のトピックをルーティーンワーク的に伝えるだけなのに、こんな大金を毎月電通に支払う意味ありますか?イベント企画もしている広島の某テレビ局とか、この半分のお金で物凄く良いアドバイスくれると思いますよ。

あと、めちゃくちゃ気になったのは、丸投げ委託しているっぽい参議院選挙の広報活動!こんなキャンペーンやってたの全然知らなかったし、自民党とべったりな電通先生が選挙の広報をまるっと引き受けてるって本当に嫌なんですけど。

******************************************感想おわり**************

最後に、今回の資料でわかる範囲でも8千万円超えの委託費を誇った瀬戸内ブランド推進事業に関連しての情報です。「株式会社 瀬戸内ブランドコーポレーション」なる会社が2016年に設立されたらしいんです。でこの会社、瀬戸内ブランドの推進に勤しんでいるらしいのですが、よくよく調べると、広島県庁の中に所在地がありまして、現在の代表取締役は、おもいっきし電通ファミリーの方でした。(そもそも設立の発起人の中に、(株)電通国際情報サービスがいました。)

公式ページ→https://setouchitourism.or.jp/ja/setouchidmo/

こっちも開示請求かけなきゃですかね。この会社とかあのサービスデザインなんとかみたいに、電通って名前のつかない電通関連の団体とか会社って、たくさんありそうですよね。「#みんなで電通」でのとりこぼしも多そう。県も国も電通とずぶずぶ過ぎて辛いです。

























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