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~作者のひとりごと感想(「関心領域」)~

*注意*
一応、まだ鑑賞されていない方も考慮してネタバレしないよう注意してこの記事ではおおまかなことについて書いていますが「あのシーンの意味をもっと知りたい」「ここ○○だよね?」と深く語りたい方は「~作者のネタバレ感想(「関心領域」)~」の方もあわせてお読みくださると嬉しいです。
ネタバレを読むか読まないかは、自己責任でお願いします。

こんにちは、皆さん。

突然ですが作者。
最近すごい映画を観ました……
(いきなりどうした⁇)
そして、二回も観に行ってしまいました
(。´・ω・)?

というのも、この映画。
「関心領域」について今回は紹介していきたいのですが、ちなみに目次はたったの2つ
でも、いろいろ話したいことが多すぎて、ネタバレ感想の方は驚異の8000字越えしたので、こっちの感想はぎゅっと凝縮してお伝えしたいと思います。
それでは行くぞ(゜-゜)/Go,Go


1.そもそも「関心領域」とは?

空は青く、誰もが笑顔で、子どもたちの楽しげな声が聞こえてくる。そして、窓から見える壁の向こうでは大きな建物から煙があがっている。時は1945年、アウシュビッツ収容所の隣で幸せに暮らす家族がいた。

映画「関心領域」公式サイトのABOUT THE MOVIEより一部引用

と初っ端から公式様のお力をガンガン借りて内容を簡潔に説明したわけなのですが、関心領域を鑑賞する上で皆さんにも押さえておいて欲しいのは本当にこれだけです。
とはいえ、アウシュビッツ収容所という単語に知識がある方は「え、アウシュビッツ収容所って虐◯とか、残虐なシーンとかいろいろあるんじゃない……」と不安になると思いますが、観に行った作者が保証します。そういった要素は壁の向こう側から聞こえる”音”として主に登場し、直接的な写実はありません。アウシュビッツ収容所の所長、ルドルフ・ヘスとその家族の日常が中心です。
ちなみにこちらの映画はアカデミー国際長編映画賞も受賞しており、こうして文章で紹介するよりYouTubeの予告とかで見た方が分かりやすいので見てほしいものですが……もちろん、強制はしませんよ(´-ω-`)ヨケレバミテネ

と、作者からの説明はこれくらいで留め置いて、感想の方に移っていこうと思いますが、冒頭でも告知した通り、ネタバレ感想(8000字……)では作者なりの映画シーンの解説とかやってるので、アウシュビッツの詳しい歴史とかが苦手な方はこれを読んでくれるだけで全然OKなのですがこの映画を観て興味を持った方にはあわせて読んでいただきたいと思ってます……結構頑張ったので
それでは感想へ…

2.作者的感想(めっちゃ早口)

感想と書きつつ何から話せばいいのか迷いに迷っているのですが、ありのまま思ったことを簡潔にまとめると”無関心が生み出すものから目をそらすな”と現在の私たちに突き付ける映画だと思いました。
映画で取り上げられたのがたまたまアウシュビッツ収容所の所長家族だったから、作者含め普通の人たちは「あの人たちは悪いことをしているのに、こんな平然と暮らしているなんて正気じゃない」と嫌悪感を持ち、彼らを理解不能な悪と思いますが、それはある意味、背景知識が作用した結果でもあるんですよね。

ですが、これを今の日常にあるものとして落とし込んで考えた場合、どうでしょうか?

例えばX(旧:Twitter)やYouTubeなんかで言えば、好きなものにイイネをするとそれ関連のものばかりがおすすめとして出され、その他には目を向けなくなってきます。嫌なものは見ない、出ないのだから見れないから仕方ないとある意味で自分にとって都合の悪いことを外的要因に責任転換して無関心になっているようにも感じられませんか?
(一応言っておきますが、作者は別にXやYouTubeを批判したいわけではありません、素晴らしい文化だと思ってます。あくまで分かりやすい例えかなと思って言っているだけなので、ご了承ください…)

作者は映画を鑑賞して無関心に対する恐怖をひしひしと感じたのですが、要するこれらのことは”過去にあった悲劇”で済まされないということです。
しかし、人間というのは生きている限りあらゆるものに左右され、生活を維持するために無関心になってはいけないものに無関心にならざるをえない状況が発生したり(所長一家の生活もまさにこれですよね)、一人の人間が育ってきた環境や個人のキャパなどの影響からすべてに関心を持つということはまず不可能です。
それに、個人的にこういう映画を観て作者はいつも悩むのですが一人の人間がある物事を”受け止めて発信する”というのは一筋縄ではいかず、歴史的教訓なんかは余計に難しく今回の映画なんかで言うと当時の時代背景や収容所内のことを知らない人と知っている人では見方が変わりますし、そもそも映画というのは鑑賞や発信の自由が受け手(作者たちのような一般ピーポーという意味)にあるものですから、作者的な解釈としては”それらの物事をみた一人一人が自分の心に教訓として残し、必要あらば発信する”という方法が合っているのかな?なんて映画を観て今までずっと迷走しています…
とはいえ、こうしてnoteで作者が映画について紹介することによって劇場に行く方がいたり、こういった内容に興味を持ったりしてくださるきっかけになるかもしれないのは事実なのでせっかく自由に発信できる時代ですから、出来得る限り発信していこうとは思います(決意)

と、色々余計なこともしゃべったような気がするのですが皆さんに伝えたいこの映画の魅力は1つ!
”今にも続く物語である、だから目をそらしてはいけない”というこというマインドを持ってほしいということです。
また、テーマ以外のことを言うと日本の映画とは少し違ったテイストの映像表現がされていたり、背景知識を知っているとより深く鑑賞できるシーンなどもあるのでそういったところに注目してみてください!

続きはネタバレ感想で…
それでは皆さん、さよ~なら👋

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