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【エッセイ】泣き虫おとこ。

こんばんは。

3連休、いかがお過ごしでしょうか?今週末は「キリエのうた」公開なので、それを楽しみに頑張りたいと思います。

今回は、私がブライダル業界で働いていた時に、出会った不思議な人の話です。




以前、私はブライダル関係の仕事をしていました。特に憧れがあった訳ではなく、面白そうだなぁっていう興味からです。

学生時代は、放送部で、多少音響機材を触ったことがある程度の知識しかありませんでしたが、新規営業所立ち上げということで、私を含め3名が採用されました。

しかし、私だけ未経験だった為、半年間はアルバイト職員でそこで良ければ契約社員にという話でした。

年齢も年齢だったので、同時期に採用通知をいただいた不動産関係の仕事と迷いましたが、こちらにお世話になることになりました。

入社してすぐは、分かりやすく言うと毎週末が学校祭のような感じでした。会場が空いている日は、貸していただいて、音響や照明の練習。

具体的には、スタッフが新郎新婦役をし、実際に入場から退場までの一通りの流れを会場内を歩きながら行い、それに合わせて音響や照明を替えたり、映像を流したりします。

最初は、音響だけ、または照明だけを担当。慣れたら、全て1人でという流れです。

披露宴をあげたことがある方は分かるかもしれませんが、そのシーンごと(新郎新婦入場→プロフィール紹介→祝電披露→乾杯→ケーキ入刀みたいな感じ)に曲は変わります。それは、お客様が直接選んで持ってきていただく形です。

著作権がありますので、私が勤務していた頃は、原盤のCDが必要でした。

入社して、1か月ちょっとが経過した頃でしょうか。やっと、音響だけを任された1人のメンバー(仮にN氏とします)がミスをして、本社から来ていた次長に怒られることがありました。

それは、披露宴当日の朝で、N氏は男性なのに周りを気にする訳でもなく、大粒の涙を流していました。

私は、ビックリしたんです。大の大人が、事務所だったとは言え、他の同期がいる中、怒られたからって泣く?って。

ちなみに、その同期の中で1番年下は私でした。私以外、みんな男性です。

怒られた翌日、N氏は、お父さんが二階から転落して、宅配に来ていた配達員にそれを発見されて、病院に運ばれたから、休むと連絡してきたのです。

そんなギャグみたいな話あるの?と思いながら、とりあえずお父さんが怪我をして大変だろうからということで、数日休みました。

すると、今度はお母さんが・・・と電話してきたのです。

もう、これは怒られたことからのショックで出社拒否しているに違いない!と思ったのです。

その後は、婚約者が云々と言い、結局出勤しないまま、そのままフェードアウトしてしまいました。

聞いた話によると、その後、某有名中古車営業の会社に勤めるも、そこもそんなに持たず、絵を描くのが得意だったこともあり、フリーランスになったと噂で知りました。

婚約者がいる人が、フリーランスで働きます?

その時、年齢は30代前半です。もう、一体何が本当の話だったんだろうと今でも思います。

実は、この会社採用する人、採用する人、おかしな人ばかりで(もしかしたら、私もその1人かもしれませんが)それは、また次回にでも!


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