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【エッセイ】5年振り。

昼過ぎにあるスーパーへ買い物に行きました。

とても懐かしい人を見かけました。それは、以前官公庁に勤務していた時の上司S氏でした。

2018年の11月に上司が亡くなり、そのS氏から連絡をもらい、私は葬儀に参列出来たのですが、そこから共通の官公庁の人はいたものの、私も今の勤務先に異動したことも相まって、疎遠になっていました。

そこから、コロナになり飲み会NG人との接見もみたいな世情になり、私は元々人と会わない人なので、途中で連絡先も変えたこともあり、連絡を取らなくなりました。

そのS氏を見たのは5年振りでしたが、一目見た瞬間上司だと分かりました。S氏は私に気付いてはおらず、スマホを見ていました。

いつもの私なら、話し掛けていたと思うのですが、その瞬間に考えたんです。

*声を掛けても、迷惑にならないか。
*正規職員だった人間ではない私のことを、覚えているのか。
*疎遠になってしまったのに、声を掛けてもいいのか。
*もし、飲みに誘われてもコロナなので行けない
(これは私が決めているルールです。)
*昔のように、誰かと繋がりがある訳でもないのにいいのか。

などなど、グルグル頭がフル回転しました。

一旦、その場から離れて買い物を済ませて、さてどうしようかと考えました。

結果、話し掛けずに帰ることにしました。

本当にとてもお世話になった上司ですし、私が退職した後も、何度も飲み会に読んでいただいたし、誘っても来て下さいました。

もしかしたら、疎遠になって悲しい思いをさせてしまったかもしれません。それなのに、また連絡を取り合うように例えばなったとして、また悲しい思いをさせてしまう可能性だったあります。

官公庁の人とは、誰とも繋がっていませんから、コロナが完璧にあけて、飲み会になったとして、誰も呼ぶ相手がいないのも、違うし、もしS氏の繋がりで私も知っている人が来たら、私の情報が繋がりを立った人の耳に入るかもしれない。

ここまで、普通考えないのでしょうが、そこまで考えてしまった結果です。

不義理かなぁとも思いましたが、そう決断したのです。

でも、S氏は見た感じ私が知っていた時と、変わらない様子でした。年齢は60代後半だと思うのですが。

奇しくも、亡くなられた上司の命日に近い日だったことも、もしかしたら引き合わせてくださったのかとかとも考えましたが、それは生きている人間の勝手な都合のいい解釈です。

いつまでも、お元気でいてくれればと思います。

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