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百冊で耕す 感想文

【読書の実益】
最も大切なことは「自発」であるという。

作者曰く世界は奴隷で溢れており、人は労働して飯を食い、寝て、遊ぶ、そして子供を産み育て人生の中で難しいことは考えない。難しいことは上のものの務めで我々が考えるべきことでない。
歴史は物語る。戦争奴隷、農奴、小作人。人類は歴史の中で広義の奴隷制を生きてきた。と

確かにそう考えれば今我々が生きている資本主義も奴隷制度と言えるのかもしれない。そもそも資本主義という仕組み自体が奴隷から資本を搾取するための仕組みだ。自由であると思い込むのは軽率かもしれない。本当の自由とはなんだ。

作者は言う。この奴隷社会を生き抜くために、自由になるために読書をする。と
それは決して上から与えられるものでなく自分から「なる」ものだ。契約も、意志も教育も結婚も仕事も。「自ら」掴んだと言う感覚はあるだろうか。もし少しでも違和感を感じるのであればそれは自由ではない。

本は、本を読むことは[このささやかな目のだけはかけがえのない自由]。本は私たちが選ばなければ私の手の中にやってこない。目をうごかさなければ語り始めてくれない。本とネット、テレビの違いはもたらす結果が予期できないことだ。つまり本は自発であり、権力者が最も恐れること。と

私も本を取ったからこの感想文を書けた。
少し自由になった。

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