10月25日のことは忘れないよ
こめろちゃん(第一子)が産まれた日のことを記録に残しておく。
これは産まれた次の日(10月26日)に病院にて入院中に眠れなくて書いたものを加筆修正した記事です。
産まれた日のことをどうしても忘れたくなかったから書き残すことにした。
こめろちゃんへ
こめろちゃんが産まれてから1日経ちました。(現在2023年10月26日深夜)
産まれた日(10月25日)のことを書いていくよ。
昨日は本当に本当に辛かった。
あの痛みは二度と経験したくないね!!
次もし出産を経験することになったら無痛分娩を希望するくらい痛すぎてトラウマになったよ。
始まりは25日の深夜2時ごろに生理痛みたいな痛みで起きた。
私は普段の生理痛が酷いため、(毎回痛み止めを飲むくらい)わりと軽い痛みは我慢できるんだけど、この時は我慢していても痛みは治るどころか酷くなる一方だったので、陣痛アプリでカウントしてみることにした。
何もかも初めての経験なので陣痛というものが分からなかった。
陣痛について自分なりに調べてみたり、助産師さんに聞いてみたところ、どうやら生理痛に似た痛みを感じるようなことが分かった。
私は痛みに非常に弱いため陣痛が怖くて調べまくった。
注射ですら苦手…!!!
経験した友人に聞いても激痛と聞いていたので恐怖でしかなかった!
耐えられるのか自分…!!!???
これが陣痛か…!?!?と思ってカウントしたらもうすでに5分間隔できていた。
実は前日の24日の深夜にも生理痛のような痛みで起きてしまった。その時はトイレに行ったら痛みが治ったから、ただお腹が痛かっただけかなと思った。
そしてその後も変わらずに日常を過ごしていた。
24日のスケジュールは、朝起きてからその日は久しぶりに旦那さんと会った。(お産に備えて里帰り中のため旦那さんと会うのは久しぶり。)お昼にはマックをテイクアウトして食べるというハイカロリーな食事内容だった!
この時点では明日産まれるなんて思ってもなかったし、予定日は31日だから陣痛が来るのはもう少し先かなくらいの気持ちでいた。でも妊娠39週は産まれる確率が高い週数のため、もしかしたら今週あたりにくるかもしれないな…。
心構えだけはしておこう。
そして夜は実家に帰り、ゆっくりイラストを描いたり、お風呂に入ったり何気なく過ごしていた。
でもなんとなく、今日の深夜もまた痛くなるかもしれないなと思った。
そしたら、予感は的中し、深夜2時半ごろから生理痛のような痛みがだんだん強くなってきて、眠ろうとするもなかなか眠れずに…痛い…もしや…
「この痛み、これはたぶん陣痛だ…!!!!」
しかも昨日と違って治らないし、だんだん痛みが強くなってる…!
慌ててパジャマから私服に着替えてから、病院に電話した。
今の状況を説明するとすぐ来てくださいとのこと。
この時点では生理痛のような痛みが5分刻みで来ているだけで、破水などしていなかった。
出産が近づくとおしるしが来る場合もあると聞いていたので、待っていたけどそれらしきものもここ最近になっても来ていなかった。
母を起こし、入院バックの中身を再度確認し、病院に行く準備をしていた。
時間は25日の深夜3時39分。(病院への通話履歴により判明)
陣痛って深夜にきやすいと聞いていけど本当に深夜にくるんだな…!
人間って不思議だ。
慌てて準備していたその時、何かヌルッとしたものが股間から出たなと思って慌ててトイレに行ったら血が大量に出ていた!!
!!!!!
鮮血で大量出血してる…
すごく焦った…!!!
「おしるし」とは到底言えないレベルの出血量…。ドバッと大量出血。しかも鮮血。
一気に不安になる。
心配になって調べたら良くないことばかり書かれていて泣きそうになった。
大量出血の場合は急いで病院に行った方がいいとのこと。
とりあえず、旦那さんにも陣痛らしきものが来たことと出血したことを連絡し、急いで母と病院に向かう。
病院に向かう最中も不安な気持ちでいっぱいだった。
出血大丈夫かな…
明らかに異常な量の出血だし…
ここまで赤ちゃんとずっと頑張ってきたんだから、絶対に元気に産みたい!!!!
その思いしかないかった。
どうか赤ちゃんが無事でありますように…
病院にて先生に診てもらった結果、出血の原因は不明とのこと。
この時、先生のエコーの時間が長くてすごくすごく不安だった。
赤ちゃんに何かあったんじゃないか…
でも、赤ちゃんは元気らしく、とりあえず少しは不安が消えた。
しかし、出血が治らないので入院が確定した。
そこから、だんだん痛みが強くなってきて、あまり覚えてないのだけど、ほぼ眠れなかった。
しばらくしてまた先生に診てもらったら、子宮口はまだ3センチしか開いておらず、恐らく明日の出産になるか、明日までに開かない場合は帝王切開も考えるとのこと。今日産むことは無理だろうと。
この時の時刻は25日の朝。
この痛みがずっと続くの!?!?今日産めるんじゃないの!?
そんなの無理なんだけど…!!!!!
しかし、痛みがどんどん強くなってきて、耐えられなくなってきた。
教えてもらった呼吸法を試すも、(後にこの呼吸法が安産へ導く鍵を握る)分刻みにくる陣痛が痛すぎて発狂しそうだった。
こんな激痛が1日以上続くなんて考えられない!!どうしても今日中に産みたかった。
陣痛の痛みを例えるなら、子宮を分刻みで強く握りつぶされるような感じ。それが定期的にきている。
みんなこんな激痛を経験して子どもを産んだのか…
痛みに個人差はあれど世のママさんたち尊敬しかないけど…!!!!
こんなに痛いのもう無理!!絶対今日中に産みたい!!!!!!
子宮が収縮する度に痛すぎて吐いたり、痛みに耐えるため力をかなり入れたり、声を出したりした。
痛すぎて朝食、昼食、夕食、全く食べれずに、夕食についていたキャロットジュースだけなんとか飲んだ。(後にキャロットジュースは全て吐くことになる)
食事が全く食べれなかったので点滴することになった。
それからますます痛みが強くなった。どんだけ強くなるんだ、この痛みは。
今回の出産にあたり、バースプランを事前に書いていた。陣痛が来たらアロマを焚いてリラックスしたり、音楽を聞いたり、赤富士を描きたいとプランを書いたもののそんなのできる余裕なんてないくらい激痛だった。
それでも、助産師さんがアロマを焚いてくれたり音楽を流してくれて痛みは全く変わらなかったけど、気持ち的に少し癒された。
赤富士を描くことは潔く諦めた!!(赤富士描いて送るよって言ったのにごめん!!)
助産師さんに腰をさすってもらったり、早く産みたかったから、病院内を歩いたりした。
歩いてる最中も本当に痛くて死にそうだったけど、兎に角早く産みたかった。
歩きながらお腹の張りが来たら、呼吸法を試して休み休みなんとか動いて子宮口を開くことに集中した。
本当に本当に辛かった。もうこんな痛い思いは二度としたくない。
早く痛みが去ってほしい。
それから、しばらくして分娩台で先生に診てもらったら、奇跡的に子宮口が8センチ開いていた!!
先生にも褒められた。
先生「すごい!もしからしたら今日中に産めるかもしれません!!」
やったー!!あと少し!!!絶対今日中に産みたい!早くこの痛みから解放されて赤ちゃんに会いたい!!頑張るしかないっ!!!!!!
痛みはますます強くなるけど、呼吸法でなんとか痛みを耐えながら、血流を良くするために足湯もしりした。
そしたら、奇跡的に子宮口が全開した。
今日中に産めることに!!
あと少しで赤ちゃんに会える!!!
絶対頑張る!!!
その思いしかなかった。
あと少し、今日中に!!絶対産みたい!!!
そしてついに分娩台に行くことに。
この時25日の21時半ごろ。
スタッフさんが旦那さんに連絡してくれて、分娩室に来てくれた。(旦那さんの立ち会い出産を希望したため)
分娩台に行ってからも痛すぎる陣痛に震え、吐いたりしながら頑張った。
旦那さんの前で堂々と吐いたの初めて!
それでも旦那さんはずっと横にいて見守ってくれていた。
吐いたりしたから鼻も喉も痛すぎたし、唇も乾いてて辛かったけど陣痛の痛みに比べたらそんなのどうでも良かった。傍から見たらボロボロだろうな自分と思った。
それから陣痛が弱かったせいか、陣痛促進剤を使用した。
お腹の張りがきたら、お尻に力を入れてとのこと。かなり痛かった。でもあと少し、あと少しでこめろちゃんに会える。
負けたくない!!!赤ちゃんに絶対今日中に会いたい。
そう思って頑張った!!!
スタッフさんたちの声援が聞こえる。
「あと少しで赤ちゃんに会えますよ。頑張って!」
次に張りがきたら全力でいきんで産む!!!!!
いい“ぃ痛っ…!!!!!!!
・・・・・
「もう産まれますよ。お腹の方を見てて。」
!!!!!!!!!!
産まれた!
産まれた瞬間、痛みからも解放されて、赤ちゃんの産声が聞こえた。
あぁ、ちゃんと産声が聞こえた…。良かった。安心した。
産まれたんだ。私ちゃんと赤ちゃんを産むことができたんだ。
その時、痛みからの解放と達成感と感動で胸いっぱいだった。
産んだ瞬間本当に痛みが消えた。
私の中で赤ちゃんを産むってなかなか想像できないことだったから、自分がそれを経験できて、とても不思議な感覚だった。
赤ちゃんのその姿を確認した瞬間多幸感に包まれた。
やっと会えたね。
産まれたての自分の赤ちゃんってこんな感じなんだ。
なんだかまだよく実感が湧かない。
赤ちゃんもよく頑張ったね!!
私も頑張って力尽きた。
本当に産まれた時は、幸せすぎる瞬間だった。
この日のことは絶対忘れない。忘れたくない。
それからは、産まれたての赤ちゃんと写真を撮ったりカンガルーケアをしたりして楽しい時間だった。
自分の胎盤も見せてもらって触った。(バースプランに胎盤を見たいと書いたため)
臍の緒も触らせてもらった。
プニプニしててゼリーみたいな感じだった。気持ち悪いかなと思ってたけど、特にグロテスクには感じなかった。
これが私のお腹の中にあった赤ちゃんのベットか…!!
人間の体って面白いな。
あぁ…終わった。やっとあの痛みからも解放された。
改めて赤ちゃんってこんな感じなんだと少しずつ実感する。
なんとも不思議な気持ちだった。
お産を終えた時にスタッフさんに撮ってもらった写真を見ると自分がすごく疲れ果てた顔をしてていつ見ても笑える。
会陰切開をしたので、会陰の部分を先生に縫われた。
少し痛かったけど陣痛が痛すぎたから全然耐えられた。
身体を拭いてもらってパジャマに着替えてから、入院になるため部屋に来たのが、午前2時くらい。
疲れてはいたけど赤ちゃんと会えた嬉しさの方が勝ってしばらくは高揚感で眠れなかった。
朝起きて赤ちゃんが産まれた嬉しさに包まれた。
朝食を食べてから授乳に行く。
可愛い赤ちゃんとご対面。
いた!私の赤ちゃんだ…!!
同じ日に産まれた赤ちゃんもいた。
授乳の仕方を助産師さんから習った。
なかなか難しい。コツがある。少しずつ慣れていこう。
赤ちゃんはもちろん、私もママ初心者である。
初めから上手くできなくて当たり前。
ルーキー同士お互い頑張っていこう!
自分の赤ちゃんってどんな顔してるのかなって楽しみにしてた。
産まれた瞬間は結構浮腫んでいたように見えたけど、今見ると少し浮腫も取れて顔がまた変わったような気がした。
妊娠中はエコーでしか見れなかったから全然わからなかったし、宇宙人みたいだった。
この子は誰に似るんだろう。
実際に産んでみて、初めて赤ちゃんの顔を見て、「こんな顔してるんだ!!」となんだか不思議な気持ちになったけど、とても愛おしく感じた。
こんなに可愛い子が私のお腹の中にいたんだなー。
本当に神様からの大切な贈り物が来たと思った。
産まれてから1日目は、3時間おきに授乳に行ったりバタバタしていた。
午前1時に授乳しに行って次は休ませてもらうことにした。
すでに体力的になかなかキツい。
また明日に会おうね。
こめろちゃん大好きだよ。
産まれてきてくれてありがとう。
これからこの子の人生が始まる。
何があっても絶対守るからね。
今回のお産はスタッフさんたちほぼ全員にとても静かなお産で初産とは到底思えないと褒められた。
痛すぎて発狂しそうだったけど、「痛みに強いんですね」といろんなスタッフさんに言われたくらいだった。
私の痛み対策の秘訣は、「呼吸法」。
今回の陣痛は「呼吸法」で乗り越えることにした。
この呼吸法のことについてもまた詳しく書いていきたい。
今回の妊娠、出産にあたって家族のフォローはもちろん、病院のスタッフさん、SNSのフォロワーのみなさんのあたたかい応援があったから頑張れた。
本当に感謝しています。
仕事が忙しいのに、毎回休みを取って、妊婦健診に付いてきてくれて、お産の時にも駆けつけてくれた旦那さんありがとう。
この日のことは絶対に忘れないよ。
2023.10.26
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?