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アヘアヘキングダム2ndSeason Story 6

<Misaki’s Case ―― ミサキ先生の場合>
1日オフって、いつぶりだったかしら。思い出せないくらいwww昼間は久々に娘と過ごせたし、夜は夜でネーソーくんたちと麻雀打てたし、かなりリフレッシュ出来た(美´∀`咲)

でも、身体はキツイって叫んでる。
「そりゃ若い頃とは違うよ」って言われれば、それまでだけど。

医師不足、看護師不足。今はどこもそうだけど、うちの病院も例に漏れず。私たちも訴えてきた。ただ、うまく流されるというか、かわされるというか…。2~3日寝てないなんてザラ。娘とも全然会えない。保育園の送り迎え1つ、満足に出来やしない。身も心もボロボロ。でも、目の前に苦しんでいる患者さんがいたら、放っておけるはずもない。

こういうジレンマって、医療系の仕事に従事している人なら、きっと誰しも抱くもの。ある意味、それを覚悟してこの世界を選んだから、甘いことは言っていられない。それは分かっていても、これから先のことを考えると、どうにも…(´・ω・`)

あら、ネーソーくんだ。


<Tokiyu’s Case ―― トキユの場合>
妻との話し合いが合意に至ったので、正式に異動願を出した。現時点で、早急な需要があったのは2校。そのうちの1つはわっちらの希望する関東(東京)で、しかも教科は英語。一応、面接と簡単な試験があるようだが、如何にも形式的なもの。妻の実績なら問題ないでしょうとのことで、これは時間の問題で決まるはず。これでもう1つも関東で、わっちの担当教科であれば文句なかったが、残念、九州だった。そこまで都合良く世の中は構築されていない。

もちろん、これは想定内のこと。2人で関東に引っ越し、妻はその学校に勤める。わっちは空きが出来るまで待つ。その間は、塾の講師でもいいし、他の私立で非常勤講師の募集があれば、そこにひっかかるも良し。「同居出来て、お互いが今の仕事を継続する」という条件に最も近い選択であろう。

ユィミさんから、次回アルバムへの楽曲提供のオファーが来ていた。「今回もトキユさん枠、用意しています(`・ω・´)」とのことで、光栄なことこの上ない。“ibis_you”名義の曲も、次が3曲目になる。わっちのわがままで、ユィミさんへの提供は無償にさせてもらっているが(ユィミさんはすごく気にしているが、職業上そうせざるを得ないという事情もある故、仕方がないのだ)、今後曲が集まったら、この名義でアルバムでも出してみたいという、小さな野望も存在していたり…(と´・ω・)

ユィミさんには、結婚の報告をしておいた方がいいだろうか。騒がれたくないので誰にも言ってないが…いや、自重しておこう。向こうに行けば会えるだろうし、それはその時にでも。


<Yuimi’s Case ―― ユィミの場合>
昨日は嬉しいニュースが2つもあった。1つは、次のアルバムにトキユさんが参加表明してくれたことヽ(*´∀`*)ノ 個人的にもibis_youの曲は大好き。聴いていて心地いいし、歌い手としても歌いやすいんだよね。昔からあたしのことを知ってくれてるからって言うのもあるだろうけど、トキユさんはやっぱりスゴイ!って毎回思う。

ホント、無償で提供してもらって申し訳ない(´・ω・`) 何かしらお礼したいんだけど…今は遠くにいるからなあ…でも、何かしたいよなあ。というか、何かしないと気が済まない。

そしてもう1つ。大手レーベル、レンレンレコーズのタチバナさんって人が、連絡して来てくれた。今年の夏のライブを見てくれたみたいで、何名かピックアップしている中で、あたしも候補に挙がったらしい。「次のアルバム、楽しみしてますよ」とのことだから、きっとそこで査定するんだろうな。

って、冷静に振り返っているけど、電話の時は頭真っ白www冷静を装って会話してたけど、内心はメチャメチャテンパってた(´ゆωゆヾ だって、まさかレンレコから声がかかるなんて思ってなかったし…。あたしがめ~じゃ~
でびゅ~(๑꒪ټ꒪๑)?全然現実感がないww

「調子乗んな」って、もう1人の自分が叱りつける。決まったわけじゃない。あくまでも「チャンスあるかも」って状態。ただ、日々頑張っていれば、見てくれる人は見てくれるんだなあ…って実感できたというか。それが嬉しかった。

毎日の積み重ねが、明日につながっていく。
ユィミ、今日も心を込めて、歌います(´ゆωゆ`)to your heart


<Dialog Neesou and Misaki ―― ネーソーとミサキ先生の会話>
ミ: どう?少しは楽になった?
ネ: はい…いや、正直まだ痛いっすけど、さっきよりは全然マシになりました。
ミ: 通常の点滴とビタミン点滴、ダブルでいっといたからね(`・ω・´)b
ネ: あざっす。これ何かの病気ですか?
ミ: ネーソーくん…
ネ: はい…
ミ: 残念だけど…(´・ω・`)
ネ: え!?
ミ: ……ただの急性胃腸炎よ。
ネ: ちょ!何なんすかミサキ先生!「残念」の意味がわかんねーし!
ミ: ふふふw ごめんごめん、ちょっとした冗談よww
ネ: マジこういう時の冗談はナシっすよ…
ミ: 急性胃腸炎ってほとんどがウイルス性なのよね。細菌性の場合は重篤になるケースもあるけど、ほとんど稀だから。ネーソーくんのも多分ウイルス性だから、安心していいわよ。とりあえず、今日は何も食べちゃダメね。
ネ: げ…(´◉◞⊖◟◉`)


<Shouko’s Case ―― ショウコの場合>
ミサキ先生には、「ネーソーのことだから、落ちてるものでも拾って食べたんでしょ(笑)」なんて軽口叩いちゃったけど、きっと見えないところで、
苦労しているのよね。ネーソーは、家族である私たちにすら、弱いところを
見せようとしない。これは小さい頃から変わらない。

リハビリは、正直きつい時の方が多かったし、今でもたまに弱音を吐きそうになる。何度も心が折れそうになったけど、ネーソーが近くにいてくれたから頑張れた。大げさじゃなくて、素直にそう思う。特に、あの言葉。多分ネーソー自身も冗談半分で言ったんだろうけど、私、結構鵜呑みにするタイプなのよね(苦笑)。

 「おふくろがまたバイオリンを弾いてる姿、見てみてーなwww」

 見せて差し上げましょう( ^ω^ )


<Ryouji’s Case ―― リョウジの場合>
なぜアインは、日本に帰る前に私のところに立ち寄ったのか。何となく分かった気がしたので、別れ際にひと声かけておいた。「ネーソーはネーソー、私は私、そして、アインはアインだよ」と。返事はなかったが、あの笑顔は思いが伝わった証拠だろう。

自分でいうのもおかしいが、絵画の世界では「私の子ども」というだけで、それ相応のハードルを敷かれてしまう。それは仕方ないにしても、言われなき誹謗・中傷を受けることもある。「幼少の頃から、様々なものが揃った環境で描ける」というプラス面を考慮しても、良くて差し引きゼロだろう。それを敏感に感じ取ったのが、中学時代のネーソーだった。

「半歩ずらす」という感じだろうか。結果的に彼はイラストレーターの道を選んだ。彼の人生だ。生きたいように生きればいい。人に迷惑さえかけなければ、何をしたっていい。好きにすればいい。私もそうしてきたのだから。

押しつけることは出来ない。「お前のために…」って言うのは、自分のエゴを正当化させるためのイクスキューズに過ぎなかった。あの頃の私は、明らかに過ちをおかしていた。

今は違う。息子としてではない。一人の人間として思う。
お前の絵を、見てみたいと。

いや…これもまだエゴが入っているかな。


<Ain’s Case ―― アインの場合>
 やっぱりパパのところ、寄って良かった。

 さて、改めて。

 待ってろ、日本(`・ω・´)!!


<Rakia’s Case ―― ラキアの場合>
近くにファミレスがあったので、そこで待機することにした。ただ、待機って言ってもやることは結構あって。フォレスト・アンダー(森下)に確認の電話を入れたり、お客さんにお礼状を書いたり、帳簿を整理したり…あっという間に3時間経っていた。

料金を支払う。店を出る。車に乗り込む。ハンドルを握る。ため息が出る

来ちゃまずかったみたいだ。理由はハッキリとは分からない。
でも、今の僕は、明らかに邪魔者な気がする。

ニャムサンの店に行くには、右側。高速に向かうのなら、左側。
今の僕に、何が出来るんだろう。

 
…やっぱり、こっちだ。

<STORY 7 Preview ―― 次回予告>
営業にて / 狭い!
予見 / FAX
(✧≖‿ゝ≖) coming soon
※デルモこそいますが、あくまでもションフィクです。
※作者ネタ切r取材のため、soonでない可能性があります。ご了承くだしゃいΓ○ pekori

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