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アヘアヘキングダム2ndSeason Story 9

<Ryouji’s Case ―― リョウジの場合>
5年かけて描いてきたニューヨークの壁画のプロジェクトも、まもなく完成の時を迎える。私が、芸術家人生の集大成と位置付けていたプロジェクト。妻を日本に残し、NYに拠点を移した。ただ、これだけのために。

そしてこのプロジェクトが終わったら、私は第一線から退く。周囲から反対されるのは容易に想像できるが、これは決めていたことだ。

無論、自分の仕事に満足はしていない。毎回、自分の力不足を感じる。至らないところばかりだ。芸術に終わりはない。「これでいい」と思ってしまったら、芸術家としては終わりだ。その意味で、私は全く終わってない。生涯現役。死ぬまで描いていたい。

しかし、今はそれ以上に優先すべきことがある。

ここまで私を支えてくれたショウコ。彼女の側にいてやりたい。
今度は、私が力になる番だ。


<Shouko’s Case ―― ショウコの場合>
今日はミサキ先生もネーソーもムネさんもいなくて、1人でリハビリ。アインが「付き添うよ」って言ってくれたけど、思わず断っちゃった(笑)。帰国早々で、まだ自分の荷物も整理出来ていないアインに手伝ってもらうのは、何だか申し訳なくて。久々の日本なんだから、のんびりしてほしいし。会いたい友だちとか、行きたいところとかも、あるだろうし。

ひとりはちょっぴり、寂しいけど。ま、頑張りますか( ^ω^ )

~ An Hour Later       1時間後 ~
ん…もうちょっとなのに…><

徐々に、脚に力が入らなくなる。

ダメだ。10mの壁が越えられない(´・ω・`)


……ちょっと休憩(笑)

「ご無理はされないで下さいね」 
「あんま無理すんなよ」
「奥様、ご無理は禁物ですよ」

最近はミサキ先生にもネーソーにもムネさんにも、同じことを言われてる。
 
来月NYで開かれる、壁画のお披露目式。そこに、元気な姿で出席したい。リョウジさんが全身全霊を込めて、魂を削って完成させた壁画。この目で見てみたい。その思いが、私を駆り立てる。ネーソーとアインに、もう一度
バイオリンを演奏している姿を見せたい。その思いが、私を支えてくれる。

愛する人のために、私は元気になりたい。

よし、もう1回( ^ω^ )


<Fiimo’s Case ―― フィーモの場合>
うん。やっぱり教えた方がいいよね。あとで「実は僕知ってたんだけど…」なんて言おうものなら、きっとネーソーから一生恨まれ続けると思うwwwてことで、早速メール作成。タイトルは…単純だけど「スクープ!」でいいかなw

Sub:スクープ!( ´⊙艸⊙`)
Text:あのね、昔アヘアへ王国があった場所、しばらく更地だったけど、この前見に行ったら工事してたよ!「アヘアへビル」って看板に書いてあった(写メは興奮してて撮るの忘れたwww)時間があったら行ってみたら?

 よし、送信。

✉Reply from Neesou ―― ネーソーからの返信
Sub:Re:スクープ!( ´⊙艸⊙`)
Text:今から行ってみる!!!!!!


<Fiimo’s Case ―― フィーモの場合>
返信はやww


<Dialog Neesou and Ain ―― ネーソーとアインの会話>
ネ: やばい。マジでやばい!!
ア: (´~`)ポリポリ
ネ: これはガチでやべーよ!!はんぱねーってマジで。
ア: (´~`)ポリポリ…へぇ、この2人離婚したんだ…
ネ: 昨日突然フィーモからメールがきて…どうしたん?って思ったらさぁ…
ア: (´~`)ポリポリ…ミヤネさん、変わんないなぁ…若い。
ネ: いや、もうマジでヤバいから。聞いたらビックリすっから。
ア: (´~`)ポリポリ…ああ、明日雨かぁ出かけようと思ったのに。
ネ: おい!!そこのポリポリ星人!!!!
ア: …え?僕に話しかけてたの?(・∀・)
ネ: 他に誰がおるん!!!
ア: いや、ひとり言激しいなってwww
ネ: お前さ、尊敬してやまない兄が、こんだけ「やべえやべえ」言ってたら、普通「何がヤバいの?」とか食いつくべ。
ア: はいはいスミマセン。それで、何がヤバいの(棒)
ネ: 棒読みやめ!!お前にも関係あることなんだぞ!!
ア: そうなの?で、何?早く言ってよw
ネ: …いや、やっぱラキアが来た時に話すわwww ニャハハハハハハ(´◉◞⊖◟◉`)
ア: なんやねん!!!( `д´)


<Tokiyu’s Case ―― トキユの場合>
妻の赴任先が正式に決定した。二学期の頭から早速…ということで、結婚準備が引っ越しの準備に変わった。招待状、焦って作らないで良かった。結婚式は、ひとまず保留。「披露宴は執り行うとしても小規模で、最悪無くても…」というのがわっちらのスタンスではあるが、やはり妻も一人の女性。ウェディングドレスは着たいだろう。

そして妻のご両親。「トキユくんたちの好きにしていいよ」と言って頂いてはいるものの、娘の花嫁姿を見たいという思いには応えなければならない。

一度こちらに戻ってくるか。或いはご足労をおかけすることになるが、向こうで式を開くか。

いや、その前にこちらの仕事の引き継ぎを滞りなく行わなければ。それが
落ち着いたら…待て。「引越しのお知らせ」的な書面も作成せねばならぬのか。それに、わっちの仕事の見通しも立ってないし…あ、仕事と言えば、
ユィミさんの仮入れのやつ、チェックしないと…。

わっち、パニック(と´・ω・)

そういや昔、「ワニワニパニック」ってゲームありませんでしたっけwww 何かもぐらたたき的なやつwwww あんなバンバン叩かれて、ワニも災難っスよねwwwww(´金∀金`)

いや、金田一君…あったけど…それ、今言わなくていいよ。


<Rakia’s Case ―― ラキアの場合>
やっぱりニャムサンに会いにいって良かった。

人の心は目に見えないんだから、話さなくちゃ分からない。
難しいし、面倒くさい。考えていると、頭がパンクしそうになる(´・ω・`)

それでも、きっと逃げてちゃダメなんだ。

誰かが自分のことを気に留めてくれている。
それだけで、救われることもあるんだから。

依存ではなく、支えあえれば最強さ(*^_^*)


<Dialog Jyunji and Yudako ―― 純次とユダ子の会話>
純: 人の心は目に見えない?そうだね。見えたら逆に怖いよね。ヒッヒッヒッ。パンクしそう?だったらタイヤに空気入れとくのが一番だね。ヒッヒッヒッヒッ。え、逃げちゃダメだって?でも、さすがに火事の時は僕は逃げるよ。ヒッヒッヒッヒッヒッ。ん?誰かが木に止まってる?それはきっとセミだね。セミに救われるって珍しいねぇ。ヒッヒッヒッヒッヒッヒッ。で、純次は最強だと。キミ、分かってるね~!ヒッヒッヒッヒッヒッヒッヒッ。
ユ: 台無し!!!!!


<STORY 10 Preview ―― 次回予告>
話がある / シークレット・ライブ  
僕の挑戦 / さて、行きますか
(✧≖‿ゝ≖) coming soon
※すでンョシクィフもでまくあ、がすまいそこルデモ。
※すまりあが性能可いなでnoos,めたの材取r切タネ者筆

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