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アヘアヘキングダム1st Season Story 6

<Yuimi’s Case ―― ユィミの場合>
アパートに衝撃が走った。朝から何だか騒々しくて。どしたの?またフィーモが新作のヨーグルトでも配り歩いてるのかしらん、なんてノンキに思っていたら……あたしはオーディションがあるから早めに出て来ちゃったけど、大丈夫かな…特にニャムサン(´・ω・`)

あれだけ皆が驚いているってことは、誰も知らなかったってことだよね。寂しいというか、みずくさいジャン!ってあたしは思ってしまう。ラキアたんらしいと言えばらしいけど…最後に一言でも、話をしたかった(´・ω・`)

ダメだ。今は集中しないと。どこかカフェでも寄って、心を落ち着かせよう。

<Rakia's letter to all ―― ラキアから皆への置き手紙>
みんなへ。

皆も知っていると思うけど、僕には夢があります。
それは、究極の桜色の染物を、自分の手で作り出すことです。
皆と一緒に過ごす日々は、本当に楽しいです。
でも、この環境にいると、僕は自分を甘やかし続けてしまう気がしました。
だから、自分を厳しい環境において、1から学び直そうと決めました。 

今日の午後、日本を発ちます。見送りはいらないです。
何も言わずに、出て行く僕を許して下さい。皆に話すと、決心が揺らいでしまう気がしたんで。
冷たい奴でゴメン。弱くてゴメン。
強くなって、帰ってきます。

お元気で(*^_^*) 
                                                                                                            ラキア

<Nyamusan’s Case ―― ニャムサンの場合>
本当は、応援するべきなんだと思う。

笑顔で、送り出さなきゃいけないんだと思う。

でも、別れがツライものとしか感じられない私は、見送りに行くこともできない。

涙が止まらない。

<Tokiyu’s Case ―― トキユの場合>
午後から実習がある。見送りに行けないこと自体は本当に残念だが、ラキアが自分の夢に向かって踏み出すことには拍手を送りたい。彼の決意は尊重されるべきだ。いや、決意というよりも、覚悟と表現した方がいいのかも知れない。

フィーモとアインちゃんは学校。唯一、ネーソーさんが見送りに行けるって言っていたので、アパートを出る前にニャムサンの部屋に寄るように提案しておいた。ああ見えて、意外と空気が読める男。気付いてくれるはずだ。

ただ、空港にちゃんとたどりつけるかが、いささか心配だが…

<Dialog Neesou and Nyamusan ―― ネーソーとニャムサンの会話>
ネ:おぬこ入るぞー(´◉◞⊖◟◉`)
ニャ:ネーソー・・・(´;ω;`)
ネ:いつまでショボくれてんだよ。
ニャ:・・・・・・・・・・
ネ:今から、コンビニ行ってくっけど、何かいる?
ニャ:いらない。
ネ:そかそか。ん?何このストラップ。お前が作ったの?
ニャ:…うん。
ネ:誰かへのプレゼント?彼氏?彼氏?Fuuuuuuuuu
ニャ:違うよっ!触んないでよ!!( `Д´)
ネ:ごめんて。そんな怒らんでも(´・ω・`)
ニャ:・・もういいんだよ。渡す人いなかったら、プレゼントじゃないもん。ネ:ふーん。じゃ、それ、俺っちにくれない??
ニャ:は!?なんでよ!?
ネ:いいから貸せっての。ほ~、良く出来てんなコレ。
んじゃε=ε=(´◉◞⊖◟◉`)ノシ
ニャ: ちょ、ちょっと待ってよネーソー!!返せえええええええええええええええ。゜(゜´Д`゜)゜。

<Dialog Neesou and Rakia at the airport 
ネーソーとラキアの会話 空港にて>

ネ:黙って出ていくなんて、ゼッテー許さねえ。
ラ:・・・・・(    ゚ω゚    )!!!!・・・・・見送り、いいって言ったのに(´・ω・`)
ネ:ふざけんな。
ラ:ごめん(´・ω・`)
ネ:俺っち、別に見送りにきたわけじゃねーから。
ラ:え?じゃ、どうして…
ネ:ネーソー運輸です。ラキアさん、お届けものです。
ラ:(´?ω?`)
ネ:はいコレ。
ラ:ストラップ…ん?これ、真ん中にいるの、僕?
ネ:そ。んで、周りにいるのが皆みたいだな。俺っちが作ったわけじゃねーけど、良く出来てるだろ?
ラ:あ、ありがとう、ネーソー。
ネ:俺っちが作ったんじゃねーってのwww届けただけ。なんか、ネコっぽい女の人に頼まれますた。
ラ:……
ネ:「今回のことで、色々お世話になったんで」だってよ。
ラ:ニャムサン…(´;ω;`)
ネ:俺っち、バイトあるから行くわ。んじゃノシ
ラ:あ、ネーs…
ネ:また一緒に酒飲もうぜ(`・∀・)b
ラ:…(´;ω;`)b

<Yuimi’s Case ―― ユィミの場合>
27番、ユィミです。よろしくお願いします。

では、歌います。「ほんの少しのさよなら」。

【STORY 7 Preview ―― 次回予告】 
残された時間 / 結果待ち
トキユvsキノコ 第2ラウンド / え?何か言った?
(✧≖‿ゝ≖) coming soon 
※内容は、モデルこそいますが、あくまでフィクションです。
※筆者取材のため、soonでない可能性があります。ご了承ください。

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