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アヘアヘキングダム2ndSeason Story 7

<Fiimo’s Case ―― フィーモの場合>
今でこそ商品企画部に所属している僕だけど、最初は営業部にいた。
で、先日久々に営業部長とバッタリ。「今人手が足りないからヘルプに来てくれ」。当然「え~?」って思ったけど、すぐに断れないなと悟った。営業部長は、押しが超強い(ずっと営業畑にいるから、当たり前なんだけど)。そしてうちの企画部長は、押しに超弱い…。ここで断ったところで、後日うちの部長から「フィーモくん、悪いんだけど…」ってなるに決まってる。
だったら、最初から素直に引き受けた方が利口だ。

約2年ぶりの営業の仕事。新鮮さを感じられるし、その中で、新商品につながるひらめきが出て来るかも知れない。最近は運動不足だったから、なまってた身体にちょうど良い。前向きに考えてみる。そうしないとやってらんないwww

でも、これ以上ない収穫があった。収穫ってのは変かw嬉しくて、驚いた出来事。ヘルプの約束をしていた2週間の最終日。この日はコニー町周辺の店回り。そう!アヘアへ王国があった場所。僕が高校3年間を過ごした、思い出の場所。

仕事だっていうのは頭では分かっていても、心は勝手に反応しちゃう。気が付いたら、「うわあ~( ´⊙艸⊙`)」とか「ココ!( ^∀^ )」とか口走ってたwwwだって、仕方ないよね。アパートを出て以来、初めて来たんだもん。

自分の中に、「次に来る時はみんなに会う時!」って変な意地があって…ま、来てみたらそんなの吹っ飛んじゃったけどねw そしていよいよ、アパートがあった場所へ。僕、なぜか緊張してた(;^∀^ヾ 目の前の公園…
そのまんまだ。

ここで皆と花火をしたんだよなあ。そう、ちょうど今くらい。夏の終わり。今でも鮮明に覚えてる。楽しくて、みんな花火を終わらせたくないもんだから、最後の線香花火になかなか火をつけないww 誰も言葉にはしなかったけど、どこかで感じてたんだよね。「これが最後の思い出になるかも」って。あんなに楽しい夏はなかった。

また、花火したいな。4年ぶりだとしても、みんなとならすぐにあの時のノリに戻れるって確信がある。

思い出して2828していたら、公園で遊んでいた子供たちにジロリと見られた…いや、お兄ちゃん、変な人じゃないよ…

それにしても…このこと、みんな知ってるのかな…僕だけかな?

<Kussan’s Case ―― クッサンの場合>
アインちゃんが今週末、日本に戻ってくる。僕は日曜日にライブがあるけど、土曜日のリハは夕方からだから、ちょっとは顔出せそうだ(^-^)
やっぱり久々だし、話したいこともあるしね。

…今ふと思った。うちって、狭い。

いや、狭くはないんだ。ものが多いんだww この部屋、家賃は安いし、日当たりは良いし、駅近だし、100点!と思って喜んで決めちゃったけど…僕は1つ大切なことを見失っていた。収納スペースが少なすぎる!!

もちろん、専用のスタジオを持てるようなご身分ではないから、毎回持ち運びしなくちゃいけない。遠出のライブの時は、宅急便でまとめて送っちゃうからいいんだけど…近場だったり、レコーディングだったりが大変。家に持って帰れないから、収納用のコンテナを借りてるんだけど、疲れ切った後にそこまで持っていくのがメンドクサイ。というか、重くてつらい(T-T) 

ネーソーは「俺んち来ていいでクッサン!!つーか、もう住んでええよ(´◉◞⊖◟◉`)ニャハハ」とまで言ってくれるけど、さすがにそれは…ねw
またアインちゃんも帰ってくるんだから、なおさら。

今度の休み、不動産屋さんまわってみよう(*`ω´)
…って、次の休みって、いつなの…

<Tachibana’s Case ―― タチバナの場合>
いじめ・虐待・孤独死・領土問題……ここ最近、テレビやラジオから聞こえてくるのは、やるせないニュースばかり。SNSを「他者を攻撃するための道具」としか思っていない人たち。ネットの書き込みは、悪口にまみれている。優しさや思いやりを感じられる場面がどれほど減ったことか。心がやせ細っていく。荒んでいく。


派手さはいらない。
癒しや安らぎを与えてくれる。
日常を離れて、色々なものを洗い流してくれる。
時にはそのまま、心地良い眠りに導いてくれる。
心に、寄り添ってくれる。

きっとそれが、今、時代が必要としている歌声なのだと思う。
ユィミさんと、この子。

今のところは、この2人が有力候補かな。

<Munetaro’s Case ―― ムネたろうの場合>
お嬢様が、帰ってくる。きっと、一回りも二回りも成長されておられるはずだ。ピクニックで年に1回は日本に帰って来られていたが、やはりその日は特別。家族水入らずが一番だろう、ということで、私も最初はお誘いを受けたが、丁重に断らせていただいた。だから、お会いするのは本当に久々になる。私が旦那様の下を離れて以来だろうか。

「ムネ、お前は日本に戻ってくれ」

仕える身の私にとって、旦那様の指示は絶対である。多少の驚きはあったものの、不満を抱くのは筋違い。ただし、疑問は持っても許されるだろう。

奥様の体調を考慮したから。勿論それもあるだろうが、きっと他にも何か…
私があれ以来、趣味でひっそりと行っているキノコ栽培を、日本で思う存分してもらいたk……絶対違う。

ネーソー様の未来を予見していたから。
私の答えはこれだ。

「予見」とは言っても、まだそうなっているわけではないし、そうならない可能性もある。ただ、そうなる可能性の方にかけてみたい。

私の思いは、旦那様と同じだ。


<Dialog Nyamsan and Matsuko ―― ニャムサンとマツコの会話>
ニャ:…………
マ: …………
ニャ:…………
マ: なによ。
ニャ:いや…マツコさん、いつまでいるつもりですか?
マ: あのイケメンくんが戻ってくるまでよ。
ニャ:…戻ってきませんよ。もう約束の時間、1時間以上過ぎてますから。
マ: まだ分かんないわよ。電話してみなさいよ。
ニャ:……いいです。
マ: 寝過ごしてるかも知れないじゃない。
ニャ:多分…帰っちゃったんだと思います。あんな態度したら、そりゃそうなりますよね。
マ:いや、必ず来るわ。私、こういうのハズしたことがないから。
ニャ:来ませんよ。
マ: ニャムちゃん、アンタ、来ない方が良いの!?
ニャ: ……………(´・ω・`)
マ: 出たわ地蔵(笑)。素直に待ってなさいよ。それにしても、時間守らない男って、最低よね。
ニャ:ラキアたんは最低なんかじゃありません!仲間思いの、最高の人です!
マ: ふ~ん。じゃあきっと来るわね(笑)。
ニャ:いや、それは…
ラ: ……ニャムサン!遅くなってゴメン><
ニャ:ラキアたん…。
マ: ほらね。私、こういうのハズしたことないって言ったでしょ。
ラ: ごめんね。ちょっとさ、FAX送ってもらってて…探すのに手間取って…
ニャ:FAX?
ラ: …これ(*^_^*)
ニャ:台本…あ、これ…
ラ: そそw あの時のオーディションのヤツ。取っておいてあってさ。それで、今店番している人(フォレスト)に探してもらって、それを
見つけるのに時間取っちゃって。1回電話入れればよかったねw 
ニャ:いや、全然いいよ!でも、これ、どうして?
ラ: ニャムサン……久々に、練習してみない?(*^_^*)
ニャ:……うん!(*´∇`*)
マ: …じゃ、私帰るわ。
ニャ:マツコさん、ありがとうございました!
マ:お礼なんていいわよ。私、何もしてないんだから(苦笑)。あ、アンタ、遅刻した罰として、今度冷やしたぬき奢りなさいよ。昼の分
と合わせて、2杯よ!!
ラ: は、はい(汗)。

<STORY 8 Preview ―― 次回予告>
そういうのいいんで / かわりに話したよ(・∀・)
喜ばせる手段 / 半濁点
(✧≖‿ゝ≖) coming soon
※モデルこそいますが、あくまでも( >д<)、;´.・…….フィックション です。
※作者ネタ切r取材のため、soonでない可能性がありますが、まあ大丈夫でしょう。天才ですから← \_ヘヘ(-`ω´- ๑)カタカタ
<Neesou’s Case ―― ネーソーの場合>
出たよ。やっぱり出たよ!!イケメン系絶対的主人公である俺っちが登場しない回が…しかも、
何で次回予告の後なん!!こんなもん完全に黒画面の下にちょびっと出るワイプ扱いじゃねーかwww

おい、めろ。俺っちが出ないってどういうことか分かっとんのか!?俺っちが出ないイコール、
全国500万人のネーソーファンのおなごを泣(ry

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