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アヘアヘキングダム1st Season Story 16

<Dialog Yuimi and ryouji at the Japanese hotel
―― ユィミとリョウジの会話 旅館にて>

リ:初めまして。ネーソーの父です。
ユ:は、はじめまして!ユィミと申します…いつも、ネーソー君には、仲良くさせていただいておりまして…( ゚Д゚ )
リ:そんなに硬くならないで(苦笑)。ユィミさんのことは、妻から聞いていたよ。娘のこと、ありがたく思っています(^^)
ユ:いえ…そんな、あたしはお礼を言ってもらえるようなことは何も…
リ:それで、ネーソーは?
ユ:朝から地元の観光協会に話を聞きに行ってます。少しでも場所のヒントが欲しいって言って…
リ:そうですか…
ユ:…あの、アインちゃんは、隣の部屋にいますけど、まだ…
リ:ああ、大丈夫。無理して会う気はないよ。きっと私のことも、分からないでしょうから。
ユ:…すみません。
リ:いやいや、謝らなくてはいけないのはこちらの方です。わが子のことで、ご迷惑をおかけしてしまって、申し訳ありませんm(_ _)m
ユ:いえ、そんな、止めてください!頭上げてください!
リ:他人様に迷惑ばかりかけて、本当に、どうしようもない奴で…私の育て方が、悪かったんだな(苦笑)。
ユ:……あの、生意気ですけど、1つ言わせて下さい。
リ:何でしょう。
ユ:ネーソーは、いや、ごめんなさい、ネーソーくんは、どうしようもない奴ではありません。すごく素敵な、大切な仲間です。
リ:……
ユ:仲間思いで、皆をなぐさめたり、元気付けたりしてくれます。ネーソーくんのことを悪く言う人は、少なくともあたしの周りにはいません。
リ: ……
ユ:ネーソーくんが、以前あたしのために応援イラストを描いてくれたことがあるんです。その時は、あたし自身、自分の歌に自信をなくしていて…でも、彼の絵が、支えてくれたんです。すごく心強かったんです!
リ:……そうでしたか(^^)
ユ:お父さんとは、色々あったかもしれません。でも、今のネーソーくんなら…
ネ:…もうその辺でいいだろ。
ユ:!!……ネーソー…(何でこのタイミングで帰ってくるのよおおおお)リ:……
ネ:てめえ、何しに来た?
ユ:ちょっとネーソー!
リ:…5年ぶりに会う父親へのあいさつが、それか。
ネ:ゆたさんもいつまでも余計なことしゃべってねえで、準備するぞ。観光協会で話して、ピンときたところがあったからな。
ユ:余計なことじゃないよ!お父さんにそんな言い方…
リ:いや、ユィミさん、いいんだ。邪魔して悪かったね。ここは一旦、失礼するよ。
ユ:え…いや、あの…
リ:では。
ネ:………。

<Dialog Neesou and Yuimi at a hill ――
ネーソーとユィミの会話 とある丘にて>

ネ:……
ユ:……
ネ:なあ、ゆたさん…(´◉◞⊖◟◉`)
ユ:……( `-´)
ネ:悪かったよ。
ユ:あんな言い方、ないと思う( `д´)
ネ:だから、ごめんて…何かオヤジの顔見たら、条件反射で言っちまってさ…
ユ:……それで、この場所で合ってるの?
ネ:うーん…「ここだ」って言われたら、そんな気もするけど…
ユ:違うの?
ネ:「違うか」と聞かれたら、違う気もするし…
ユ:どっち!!Щ(#゜д゜)Ш
ネ:わっかんねーんだよ!…あ、すんません(´・ω・`)
ユ:…いや、ごめん(´・ω・`)
ネ:……ま、アイツの反応を見る限り、ここじゃないだろうな。
ユ:他に当てはあるの?
ネ:いんや。これで大体のところは回った。
ユ:やっぱり、さっきお父さんにも聞いておくべきだったんだよ。
ネ:そ、それはそーだけど……でも、オヤジはきっと俺っち以上に覚えてないぜ?お袋だってそう言って…
リ:うむ。確かにほとんど記憶はないな。
ミ:!!……お父さん……(さっきと間逆のカットイン・パティーンkt!)
ネ:だからテメ……いや、さっきは悪かった…って、何でムネさんまでいるの!!??(  ゚ω゚  )
ム:ネーソー様、ご無沙汰しておりました。
ネ:その呼び方やめろっての…てか、2人は何しに来たの?オヤジ、ピクニック行った場所なんて覚えてねーだろ?
リ:ああ、ほとんど記憶はないが、1つだけ覚えていることがある。だから、ここではないということは分かる。
ネ:どーいうこった!?
リ:写真、持ってるか。
ネ:…おう。
リ:…やっぱり。ネーソー、この部分に描かれているモノが、この場所にはないだろう。
ネ:ん?ああ、変な形の木か。いや、確かにないけど、でも、木だったら枯れたり切り落とされたりしたかもしんねーし…
リ:これは木じゃないよ。風車だ。
ネ・ユ:風車!?
リ:ああ。お前がこの絵を描いていた時、風車を描き忘れていてな。それで私が、「この辺りに風車があっただろう?」って教えて、それで最後に描き足したんだ。
ネ:風車なんてあったっけ…
リ:フフ、あの時のお前も、同じことを言っていたな(苦笑)。
ネ:ぐっ…////
ミ:(ブッww)
ム:( ̄― ̄)ニヤリ
リ:旅行のことは忘れても、この絵のことは忘れないよ。…それで、余計なお世話かも知れないが、さっき私も観光協会に行ってきて、このあたりに風車がある所はないか尋ねてきたんだ。そうしたら、1か所だけあった。
ネ:!!
リ:ここからはちょっと離れているから、私の車で行ってみないか?嫌なら強制はしないが。
ユ:(ホラ、ネーソー、何黙ってんのよ!さっさと頭下げて連れて行ってもらいなさいっ!)
ネ:(わーってるっての!!) お、おう。頼むわ。
リ:よし、ムネ、車を出してくれ。
ム:かしこまりました。

【STORY 17 Preview ―― 次回予告】  
20円  / 決断ニャムサン
重い食事 / 夫婦の絆
(✧≖‿ゝ≖) coming soon
※内容は、モデルこそいますが、あくまでフィクションです。
※筆者取材のため、soonでない可能性があります。ご了承ください。

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