どれだけの弱さ。

どれだけの弱さをさらけ出せるか。それは強くなければできない。
弱ければ弱いほど、表に弱さは出せなくなる。

なぜか。

受け入れられないことをわかりながら、弱さをさらけ出す勇気など、弱いものにはないから。
自己完結の先に強さなどない。先もない。

自分の中で出した答えは、己の正解でしかない。それはあまりにも脆い。

もろすぎるが故に、自分の掌や胸の中で温め続けていなければきっと粒子に還ってしまう。
ひとにみせたら霞のように蒸発するだろう。

そんなあまりにもささやかな自意識の中で生きるのはあまりにもだ。

ふと見たものにこころ揺らされ、そんな風には強くなれない自分のことを語りたくなる。

でも語ったところでそんなのは煩わしいと、自分で思って、結局表には出さず心の鍋で煮る。
ぐつぐつぐらぐらと不安定に揺れる精神を落ち着かせるために文字を打てば
何度も読み返して、なんて下らない自己意識なのだと唾棄したくなる。
当然形には残せず、おざなりに適当な咆哮をのこす。だれかがこの遠吠えの真理に気がつけば良いなんて他力本願を乗せながら。

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