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ライプツィヒのアドベントカレンダー

 ドイツのクリスマスマーケットに行きたいと、ずっと思っている。実際に足を運ぶのは金銭的にも時間的にも難しいけれど、書籍やムックならたくさん出ているから写真で見ることはできるし、そういう動画もたくさん上がっている。
 温かいグリューワイン、ドイツソーセージ、伝統的なビスケットのレープクーヘン。くるみ割り人形やスノードーム、ツリーに下げるブリキのオーナメントも、買いたいのではなく、見てみたいというだけなので、その欲を満たすことは簡単だ。
 けれど、クリスマスマーケットを描いた絵が部屋にあったらいいな。作家ものではなく、印刷物で雰囲気のあるイラストがないかとずっと探していた。
 それが、いまPCの上の壁に飾ってある。「アドベントカレンダー」で検索したら、話は簡単だったのだ。
 ドイツ国内で2番目に長い歴史を誇るライプツィヒのクリスマスマーケットが背景。マーケットのメイン会場のマルクト広場に、日付が25個書かれている。毎日ひとつ、切れ目の入った窓を開ける。すると、中から絵が出てくる仕掛けだ。今日は13日だから、「13」の窓を開けたら兵隊の人形が出てきた。これだけで1日が楽しくなる。
 思えば、「隠し絵」や「だまし絵」が昔から好きだった。小学生の頃はお菓子の空き箱で、単純な隠し絵を作ったりしていた。ずぅっと忘れていたが、この年になって思い出したというわけだ。
 毎日、その日の日付の窓を開けると「クリスマスが近づいてくる。今年も終わりだなぁ」という思いがどんどん強くなってくる。年の瀬がいよいよ迫ってくるなか、1年を振り返ったり、賀状の準備もしなければね。

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