放送大学 日本語学入門第4回「音声・音韻―音の組織とリズム単位」滝浦真人教授
今回は一番苦手な、日本語の「音」についての講義だった。まずは「音素」という語の定義をテキストから書いておく。
日本語の音素
五十音表を見ると、母音と子音がわかってくる。音声学的にまとめるとこのようになる。
他国語と比較すると、音声面に関して日本語は比較的単純であり、習得にも特に難しい音があるといったことはない言語である。
「口むろ」「(口の)狭め」という聞き慣れない用語が出てきたが、音声を扱う際の基礎語彙だろう。口のなかを広く開けるか、狭めるかということ。これまでそんなこと考えたこともなく、(講師業もしているので)「アメンボ アカイナ アイウエオ」と毎日発声練習をしていた。ちょっと意識してみよう。
日本語の音声
日本語の5母音の体系は、前後(音の高低)と広狭(響きの大小)を組み合わせた3母音に、広狭に関して2辺の中間に1つずつを加えた体系ということになる。
母音の音色はもうひとつ、唇の丸め(円唇性)が音色を決める要因となる。
子音は、狭めの位置がどこにあるか(調音位置、調音点)と、狭めの種類や方法(調音方法、調音様式)との組み合わせに、調音時に声(喉頭内の声門にある整体の振動)を伴うか否か(有声/無声)が加わってバリエーションができる。
音素の配列
日本語の音がまとまりをなすときの普遍的な共通性は、「音節」の概念によってとらえられている。
音節構造の発音については、モーラ音素という語が使われる。たとえば「ビューッ」と「ビュッ」は異なるが、音引きひとつ分、「ビューッ」の方が長いと感じられる。この音の単位を「モーラ」という。
元々モーラは詩を作る際の韻律に関する単位を表す用語であり、日本語のモーラもリズム単位として機能している。
アクセント
日本語のアクセントは、英語に見られるような強弱アクセントではなく、高低の差をつけて区別する高低アクセントである。日本語のアクセントにかならず当てはまる規則は次の2つである。
こんなこと始めて知った。そして日本語の音声上の特徴は、このモーラにあるという。
今回はあまりにも知らないことが多すぎて消化不良。2回視聴し、テキストを読んでここまでやっとわかった。もう少し復習しよう。
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