ここで何度か書いてきたけれど、わたしはコロナ後遺症患者である。超軽症の部類だろうけれど。
 症状は微熱と頭痛で、よく言われる味覚・嗅覚障害や倦怠感はない。
 興味ある方(同じく後遺症をもつ方?)は下にリンクを張っておくのでどうぞ。EAT(Bスポット)治療について知りたい方には、ひとつの例を提供できると思う。

 コロナ罹患から1年4か月が経ち、EAT治療には1年以上通っている。
 当初は週に1回受けていたが、いまは2週間に1回の頻度となった。
 この秋から調子よい日が続き、コロナのことを忘れて過ごす日も多くなった。これからは「1か月に一度」、あるいは「調子が悪いと思ったら」治療を受けにいくという状態でよいかなと思っていた。
 ところが、先週シングリックス(帯状疱疹ワクチン)を受けてから微熱と頭痛がずっと続いた。わたしの症状はありがたいことに市販の鎮痛剤が効くのだが、毎日鎮痛剤を使うのもよくない。
 そこで、きっとEAT治療が奏功するだろうと思い至った。こういうときこそ行くべきである。そこで、かかりつけの耳鼻科に予約を入れた。
 受診日は昨日。「どうもこのところ調子が悪くて……」とドクターに言うと、「あー、そういうときに(治療を受けに)来るのがいいですね」と、さっと措置してくれた。
 両鼻孔と口から上咽頭に塩化亜鉛を塗布するだけの簡単な治療だが、措置のあいだよりも、治療後がつらい。金槌で頭を殴られるような、髪の毛が逆立つような痛みが押し寄せてくる。症状が重いとき、つまり炎症がひどいときほど痛い。それだけよく効いているということだろうが。
 そう、この治療は「(人によって)著効があるが、ひどい苦痛を伴う」のである。
 同じくEAT治療をしている友人(わたしよりも症状が重く、倦怠感がひどい)は、「全俺が泣いた」と言っていた。彼の場合はそれくらい痛いけれど、「治療後はすっと倦怠感が抜ける」のだそう。
 だがわたしは、そうではなかった。確かに10回、20回、30回と回を重ねるごとに「どんどんよくなっている」感じはある。けれども、いつも治療の苦痛が先立ち、「受けたその場でよくなったと実感したことはない」と思っていた。
 しかし今回は違った。治療後、ずっと頭に巣食っていた痛みが引いた感じがした。ああ、やっぱり来てよかった。年末年始から1月末まで大きい仕事が入っているので実にほっとした。
 コロナ後遺症はわたしの場合、おそらく完治はしない。調子がよい状態が続くこともあるけれど、何かのきっかけ、いや、何もトリガーがなくとも調子が悪くなることも、今後あるに違いない。
 けれども、そのときはこうやって治療を受けにきたらよい。自宅からクリニックまでは1時間かかるけれど、それくらいなら、なんとかスケジュールに組み込めることが多いのだから。
 さて、コロナ後遺症といえば、最後に鼻洗浄の話をしないわけにいかない。自分でできて、副作用もない。とても効果のある鼻のメンテナンス法だ。
 EAT治療をしてくれる耳鼻科が近くにない方にも、ぜひやったほうがよいと勧めることができる。さらに、コロナ後遺症ではないがアレルギー性鼻炎(花粉症含む)、副鼻腔炎など鼻の持病がある人も、ぜひ試してほしい。正しくやればまったく痛くないし、QOLも爆上がりする。下にリンクを張っておこう。


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