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校正・校閲・翻訳校閲

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校正・校閲・翻訳校閲についての情報、思っていること、書籍から得た知見などをまとめています。
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#翻訳者

翻訳者が原稿を書くなら

 今日は翻訳者のライティングの話をする。有料、無料を問わず「原稿を書く」翻訳者に読んでほ…

セルフ校正のポイント――(3)

 先日の投稿 ↓ の続き。  「見る」の次は、心理的な機能を考えてみよう。  心理面で校正…

高倉やえ『雪の朝』~感想

 通訳者の作者と同じ職業に就いている「はるか」を描いた小説。  冒頭に、主人公の年令につ…

今年の登壇終了~翻訳校閲講座講師としての顔

 今年は、翻訳校閲講座での登壇が多かった。1月に翻訳研究會(アイディ)、6月に毎日文化セ…

JATでスピーカーを務めます

 本日は宣伝です。  JAT(日本翻訳者協会)セッションにてスピーカーを務めることとなりまし…

翻訳チェッカーには注意力が不可欠

 いつも言っているが、翻訳そのものと翻訳チェックは別の仕事である。翻訳者になるためのスタ…

出版(翻訳書)の翻訳チェックで思うこと~いちばん多い誤訳は?

 書籍の翻訳校閲をする場合、翻訳チェックと校閲にプロセスを分けている。以前こんな投稿もした ↓ のだが、今日はまた別の角度から書こう。  今日は、出版書の「翻訳チェック」について述べる。  チェックのプロセスや方法は、たぶんほかの翻訳チェッカーの方と似ている。英文を読んで意味をとり、日本語を読んで間違っていると思えば、辞書を引いたり、英文を構文分析したり、調べ物をしたりする。そして日本語を読み、やっぱりミスだとと思えばゲラに納品用のコメントを書いておく。  また、とくにロジ

上原弘二「1冊の本が出来上がるまで――編集者から見た翻訳者という仕事」JATBOOKセミ…

 前投稿 ↓ の続きを書く。  今度は校正(校閲)について。当日、講師から校正についての話…

上原弘二「1冊の本が出来上がるまで――編集者から見た翻訳者という仕事」JATBOOKセミ…

 10月14日(先週土曜日)にこんなセミナーを受講した。翻訳書編集者が、どうやって本ができて…

優勝者のチェック時給が1300円!?

 数日前から翻訳界隈でうわさになっているお知らせがこれ。著名な翻訳エージェントが翻訳グラ…

アカウントのことは「アカウント」と

 ここ数日、X(元Twitter)界隈で、「翻訳アカウント」という語を見た。 「翻訳アカウント」…

英検3級から翻訳校閲者になるまで #6 

 一昨日 https://note.com/merlin_witch/n/ne906c1ba2191 の続き。  大学で『毎日レッスン!…

英検3級から翻訳校閲者になるまで #4

https://note.com/merlin_witch/n/n3e30f91c5113 の続きです。 有名講師の「翻訳」授業が大学…

英検3級から翻訳校閲者になるまで #3

 https://note.com/merlin_witch/n/n275de1ba7c19 の続きです。  「薬袋式」に出合って英文の構文分析ができるようになった、というところまできた。だがここから10年ほど、フルタイムで働く傍らプライベートがたいへん忙しかったことから体調をくずし、翻訳会社を辞めることになった。  さらに法律・契約書を専門とする翻訳学校にも夜間コースに通学していた。そういう状態にあったこの期間、体系立って英語の勉強をしていたとは言えない。それでも、毎日「英