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校正・校閲・翻訳校閲

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校正・校閲・翻訳校閲についての情報、思っていること、書籍から得た知見などをまとめています。
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2023年3月の記事一覧

言われたら「失礼」な言葉は使わない

「お疲れさま」には「でした」が必要 「お疲れさま」「ご苦労さま」は失礼な言葉ではない。目…

飯野謙次『仕事が速いのにミスしない人は、何をしているのか?』~感想

 畑村洋太郎と共に「失敗学会」を立ち上げた著者による「ミスなく速く仕事をする方法」が述べ…

著者の人柄そのまま、丁寧に優しくパソコンの使い方を説明してくれる~高橋聡『翻訳者…

「大全」だから、辞書のように引く本である。これは大前提。  しかし、日本翻訳連盟副会長や…

畑村洋太郎『図解雑学 失敗学』から得た知見

『失敗学』という学問をつくり出した著者による図解本。校閲者にとって「失敗」とはもちろん「…

芳賀繁『失敗のメカニズム』から得た知見

 『失敗のしくみ』に続き、同じ著者の本を読んでみた。『~しくみ』とは異なる内容について、…

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ミスについて知っておきたい3項目~芳賀繁『失敗のしくみ』感想 

 校閲はミスを拾う仕事である。拾えなければ「失敗」である。それを防ぐために「失敗学」の本…

By doingの訳し方~格助詞「より」など

 〈do(ing) A by doing B〉はよく英文で見かけます。ビジネス翻訳ではとくに頻出します。そこで、こんな小見出しの例を作ってみました。 Gaining competitive advantage by being more knowledgeable  「知ることにより競争力増加」といった風に訳されていることが多いのですが、わたしは数か所手を入れたくなります。1つ目は「より」です。 格助詞「より」は多義  by doingを「~することにより」と訳す人は

校正者必読! 横澤一彦『つじつまを合わせたがる脳』~感想

  「ゆる言語学ラジオ」の食レポの回で「安心・安全の岩波ライブラリー」と紹介されていたの…