20/10/19 日記

 このぐらいの時期になるとどうしても実家で暮らしていた頃、幼いときを思い出してしまう。母がスウェットやパーカー、フリース(両親がアウトドアブランドが好きだったので、ユニクロ以前から家にはあったのだ)を出して着せてくれたり、家族で温かい鍋を囲んだりした。あの気温の低さ、口に運ぶものの熱さを忘れることはないだろう。いつか自分が呆けたとしても、その記憶だけは残っていそうだ。

 今はもう一人暮らしで、実家になかなか帰るというわけにもいかず、なんとなく寂しく感じては、「おお、自分にも一丁前に過去を懐かしむ心があるのか」と思うなどする。

 ひどく夜ふかししたあとの月曜日なので寝坊する。こんな社会人でも東京で生きていけるので、20代の諸氏におかれましてはご安心のほどを。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?