20/04/22 日記

 伸ばしっぱなしのヒゲが凄まじいことになってきたので、口の上は刈り揃え、口の下は落とし、アゴはそのままにしつつ、周りを剃った。坊主頭は相変わらずなので、どうも愛想のない顔つきになるけれど、生まれ持ったものなので仕方がない。

 料理をあまりせず、適当にうどんなどを食べる。疲れが溜まってきたのか、めずらしく昼寝をしてしまう。仕事がはかどらず、体調もあまりすぐれずで、パリッとしない1日だった。

 家にいることが増えてきた人のために、家で聴くとよい音楽を紹介する記事を書いている。第2回は『Ambient 1: Music for Airports』。

 音楽に関わる人が「オリンピックを中止にしてコロナ対策に金を回せ」と声高に主張する例があるが、同じ理論で、文化芸術が後回しにされる可能性も考えたほうがベターかもしれない。「たかが〇〇」を振りかざすと、対象が自分たちのところに向かうリスクは、考慮したほうがよいと感じる。

 こんな時世になると、SNSで極論を吐いて、物事を斬った快感にひたり、気持ちよくなりたいと思うこともある。しかし、「歯に衣着せない意見」というものは、遠慮がないというだけで、その意見が正論であるという担保にはならない。

 ネットの声が大きい人たちの極論に疲れてしまう。しかし、部屋で1人で黙々と仕事をしていることが増えていくことにより、うまく言えない孤独感に倦んでもいる。

 そんなニュアンスの話をしたときに、「SNSに友達がたくさんいるんでしょ?」みたいなことを言われると、そうですね、ごめんなさい、という気分になり、何も話したくなくなる。

 精神的に強くない独身男性ほど、おもしろみのない属性もないだろう。ほんとうに、何の強さもない人間になってしまった。

 自分は好きで30過ぎの独身男性になったわけではありません、みんなが寄ってたかって、自分を30過ぎの独身男性にしたんです……。

 給付金に対して経済的にDVを受けている人はもらえない、という話に関しては、給付金の受け取り以前の問題なのではないかという思いと(これも乱暴な議論だとはもちろん認識しているけれど)、世帯主を中心に給付する以上にスピーディーな方法(今回の給付金の性質からしても)が何かあるだろうかという考えがあり、自分なりの結論が、なかなか出せずにいる。

 スピーディーな給付が求められているときに、家父長制の問題点を俎上にのせるのは(こんな時だからその話はするな! と主張したいわけではない)双方の問題の本質的な解決に向かうのか、という疑問はぼんやりとある。公務員が減ったことで、リソースが足りないという課題もあるだろうし。

 それにしても、「給付金を世帯主にまとめて配布するとDV被害者のもとに届かないおそれがあるという理由で個人に配布したとしても、DV加害者は給付されたこと自体は知っているから、結局は奪いに来るのではないだろうか?」という考えを、まさか県知事が実証してくるとは思わなかった。

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