20/05/20 日記
在宅勤務が続き、自炊のカレーにローリエやナツメグを入れたり、店舗で挽いてもらった豆を自分でコーヒーを淹れるようになったりしているのだけれど、それを聞いた友人に「ますますめんどくさくて結婚できない独身男性になっていく!!」と言われて、泣いている。多方面に失礼な話。
「あの頃、自分は生意気だったのだ」「あの瞬間、相手は乗り気ではなかったかもしれない」と、あとから気づいても、時計の針を巻き戻して自分を止めることはできない。起きたことは起きたことで、どうしようもないのだけれど。
もちろんそこから学ぶこともあるものの、問題は、そういう事象が生じたとき、人に迷惑をかけたり、物を失ったりしていることだ。そういう思いをせずに(いや、もしかしたら、知らないところでしているのかもしれないけれど)如才なく生きている人たちが、ただただ、うらやましい。
「お前は面倒くさいから、放っておく」というニュアンスのことを、とても丁寧な言葉で伝えられることが多い。お祈りメールみたいなことを言われるよりは、「お前は無能なのでこっちに来るな」と言われたほうが、飲み込みが早くて助かるのだけれど、これもずいぶん社会性のない考えだと思う。
母から「ハワイの新婚旅行で食べて以来、30年以上かけてあのとき食べた味を再現した」バナナケーキが送られてきた。たぶん母の中の「思い出補正」のようなものが働いていて、母のケーキのほうが、現地で食べたものよりよくできているのではないか。それぐらい、おいしかった。
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