20/09/23 日記

 Twitterでバズりそう(ちょっと燃えそうだったり、妙にいい話だったり)なツイートに「宣伝してもいいと聞いたので」みたいなメソッドを振りかざしてnoteへの誘導をリプライで貼り付けているアカウントなどを見ると、自分はそういうタイプの人間でなくてよかったと心底思う。

 Twitterをやっていると、「オンオン泣いてる」とか「部屋で飛び跳ねている」とか、感情を大げさに表現するネットミームに触れすぎてしまう。そのため、「こんなひどい事実が日本にあるなんて……悔しくて涙が止まりませんでした」みたいな啓蒙的なツイートを見ても、「ちょっと泣きそうになったぐらいかな」と思ってしまう。

 細野晴臣が手がけた歌謡曲で「歌っている人より細野さんの顔が先に出てくる度」がもっとも高いのは、スターボーの「ハートブレイク太陽族」だと思う。イントロがYMOの「Mass」みたいに聴こえるし。

 細野晴臣の歌謡曲ベストワークといえば「風の谷のナウシカ」で、Aメロがメジャーだかマイナーだかわかりにくいふらつかせ方にすることで、ナウシカの少女性を表現するという超絶技巧が聴ける。安田成美の歌唱力が追いついていないという説もありますけれど……。

 その「風の谷のナウシカ」が収録されたアルバム『安田成美』は、高橋幸宏がプロデュースを手がけていて、テクノポップ歌謡曲の中でも重要度は高い。しかし、高橋幸宏の書いた曲は、メロディーラインが高橋幸宏のソロにしか聴こえない感じである。作家の個性、というのか。


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