20/02/23 日記

 夢を見た。モノマネ芸人(女性だった)が出てくるのだけれど、そのクオリティがひどい。舞台を見ている自分は、「なんだこれは、ちっとも似ていないし、おもしろくない」と思っているし、口に出してしまう。

 しかし、そのあとに、「お客さんをステージに上げて、モノマネでコントをやる」という企画が始まり、自分も参加することになってしまう。ビートたけしのモノマネで演じるものの、これが泣きたくなるほど似ておらず、「人のことを言えたものではないな……」と落ち込んだところで目が覚めた。メリークリスマス! ミスターローレンス!

 金曜の夜ぐらいから、調子がよくなかった。仕事の疲れ、諸々のストレス、いろいろと噛み合わないことが多く、どんよりしているのを見かねてか、心配してか、友人が格闘ゲームで対戦してくれたり、ライブに誘ってくれたりした。

 ありがたいと心から思う。そういう人間関係が自分の中にあることにホッとするし、そういうものがなかったら、今ごろ、どうなっていただろうか?

 ギターをのんべんだらりと弾いているものの、一向に上手くならないので、これは意識が悪いのだと思い直し、真剣に練習に取り組むことにした。自分はどうもピックを握ると右手が力んでしまうので、あえて指弾きにしたところ、すこし力を抜いて弾けるようになった。こういうことが、毎日の中にたくさんあるのだと思う。ちゃんと考えると、気楽になる方法があるのかもしれない。

 「さては、あなた、FPSで遊んでいるとき、倒した相手の前で屈伸して煽るタイプでしょう」という煽り方をしてしまった。

 高校の頃によく聴いていたバンドのメンバーがライブをするというので、インテリアショップの中にあるカフェを訪れた。集まったお客さんたちが「わたし、ていねいな暮らしをしています」という感じの人ばかりで(これはバカにしているのではなく、素直に敬服している)、ちょっとうろたえてしまう。

 ライブ自体もよかったけれど、誘ってくれた人がとても楽しそうにしていたのを真横で見られたので、それがなによりうれしいと思った。あらためて文章にすると、子供みたいな感想だけれど。なんだか、ロマンティックな気分になった。親しい人のそういう表情は、たくさん見たいものでしょう。

 ライブのあとのサイン会で、「高校生の頃によく聴いていて、(あなたの曲を)ギターで弾き語りしています」と伝えたところ、“弾き語り”という表現がおおげさだったのか、「えっ、あなたも(音楽を)やっていたのですか」と返されて、しまった、と思い、「いやいや……」と思いきり否定してしまった。「僕らの曲を演奏してくれて、ありがとうございます」というような感謝の言葉を頂戴し、ひたすらに恐縮する。

 こういう日が人生に何度もあるとよい。しゃくしゃく余裕で暮らしたい。


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