お笑い芸人がバカ売れするかもしれない最強のヒント
どうも、ナカムラショウです。
僕は、お笑い芸人ではありませんが、今日は「人が笑う」ということの本質的な話をしたいと思います。
あなたに聞きたいのですが、人はなぜ笑うのだと思いますか?
「そりゃ、楽しいからでしょ」
「あいつがいきなり変顔するから」
「予想外のことを言われたから」
まあ、どれをとっても笑いが起こることはありますが、今日は笑いの本質についてお話しします。
これを読んでいるあなたは日本人ですよね。
コミュニケーションは、その国々で独自の文化があって、コミュニケーションの取り方、考え方は国によって違います。
日本人には日本人の、アメリカ人にはアメリカ人の、インド人にはインド人の、エチオピア人にはエチオピア人の、国の数だけ違う文化があります。
それでも、世界で共通するコミュニケーションの取り方があります。
例えば、悲しいことや感動することがあったら、みんな「泣く」と思います。どんな国の人が泣いていても、彼らを見れば、辛い事があって泣いているのか、感動して泣いているのかわかります。
「怒り」や「恐怖」も一緒。
顔を見れば怒っているのか、恐怖しているのかわかります。
「笑い」も一緒なんですね。
笑うという行為は、世界共通語の一つです。
アメリカ人が「ワッハッハ」と笑っていたら、なにを理解しますか?
楽しいとか、嬉しいとか、とにかくポジティブな感情が伝わってくると思います。
笑う、悲しむ、怒る等は世界共通語で、中でも「笑い」は人間だけに与えられたコミュニケーション手段です。
他の動物は笑いませんから。
それで、話を引っ張って申し訳ないのですが、「人はなぜ笑うのか?」ということでしたね。
まず、
人間は面白おかしいから笑うわけではない
ということです。
楽しい、嬉しい、面白い、おかしい・・・色んな感情がそこにあるから、「笑い」って生まれているように思えるし、そう見えるわけですが、でも実はそうじゃないんです。
じゃあ、なぜ人が笑うのかというと、
人間同士のつながりを求めているから
なんですね。
人間は本来孤独な生き物です。
独りで生まれてきて、そして独りで死んでいきます。
しかし、生きている間は独りでは生きていけません。
誰かとつながって、誰かに依存して、誰かに助けられながら、守られながら生きて行く必要があるということを本能で理解しています。
強い"つながり"を求める性質が人間にはあります。
これは、ある種の使命です。面白いから、おかしいから、というのは表面上のもので、本当は、笑う事によって人とつながりたい、孤独を回避したいという本能レベルの欲求が「笑い」を生み出しているんです。
一つ興味深い話をします。
あなたが最初に笑ったのはいつですか?
生まれて間もない赤ちゃんのときに、すでにニコニコしていたはずです。
では、なぜニコニコしていたんでしょうか?
別にお母さんのミルクのあげ方がおかしいから、笑っていたわけではないですよね。お母さんがおならをしたのを聞いて「まじウケるんだけど」って面白おかしく笑っていたわけではないと思います。
ただ、お母さんとの繋がりを求めているんです。
「笑う」ことで、お母さんに守ってもらいたい、自分を可愛らしく見せて、お母さんに可愛いと思われて守ってもらいたい、という自己防衛本能が「笑う」という行為を生んでいるんですね。
生まれた瞬間からですよ。
可愛いということは、守られるために、つながるために本当に重要
な要素なんです。
人間はこの辺りの脳が半端なく発達しています。
誰かに守られたい
誰かに認められたい
誰かに依存したい
そういう誰かと「繋がりたい」という欲求は、生まれたての赤ちゃんでも知っています。笑えば誰かが守ってくれる、助けてくれる、存在を認めてくれる。
ハッピーだから笑う、悲しいから泣く・・・その根底には、それを誰かと共有して繋がりたいという欲求があって、そしてそれは、言葉を覚える前から知っているということ。
小学生の頃を思い出してほしいんですが、家で一人テレビを見ていても、おかしくもなんともない場面が、クラス全員で教室のテレビで見るとなんだかおかしくて、みんなもなんとなく笑っている、という光景が記憶にありませんか?
あれは、そこにいる全員がつながりを求めていた証拠です。
「よし、ここで笑おう」
「ここで笑ったら効果的かも」
じゃないんですね。
頭で考えるレベル以前の話で「笑い」って無意識なんです。
本質は面白おかしいから笑うのではないということ。
と、いうことは、
誰かとコミュニケートする際に、
「笑わせなきゃいけない」
「どんなことを言って笑わせようか」
という思考自体、本質からズレているということです。
会社の社長など、トップの人が喋って、周りが笑う光景をよく見かけるのはこういうことなんですね。
ということで今日の話は以上です。
ありがとうございました。
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