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1年でアジアNo.1まで押し上げたBiz Opsの底力

この記事はBizOpsアドカレ 23日目の記事です。 前回は株式会社Algoage 居原さんによるAlgoage、ゼロからBizOpsに挑戦します! - 事業の拡大を牽引する、オペレーションのプロ集団に - #BizOpsアドカレ でした。

はじめに

はじめまして。株式会社Merの代表の澤口です。本日はBizOpsアドベントカレンダーに参加させて頂きましたので、記事を公開します。

弊社は2020年に設立し、「営業活動の土台を創る」というミッションを掲げ、3つのサービスを展開しています。その中の1つに、Pipedriveというプロダクトがあるのですが、このプロダクトは弊社の自社プロダクトではなく、エストニア発のPipedrive社が提供するCRMプラットフォームで、世界10万社以上の導入実績をもっています。弊社は国内唯一のマスターパートナーとして、日本における販売・パートナー展開・請求業務などを担っております。
パートナーになって1年でRegional Partner of the Year Asia Pacificを受賞しており、2期連続の獲得を達成、現在は3期連続の獲得、そして世界一を目指しています。

恥ずかしながらまだまだ至らないところが多いものの、1年でアジア1位を獲得できるまでに至った背景には、Biz Opsが構築する強力なオペレーションがあるのは間違いなく、今回はそんなBiz Opsの取り組みを少し、ご紹介できればと思います。

大枠の話

弊社におけるBiz Opsの役割は主に、

  1. 業務フローのAs Is,To Beを可視化

  2. 可視化したフローを実現するためのツールの選定・導入・設定

  3. 可視化したデータや、現場の声などを元に改善

この3つのサイクルを回していきます。ここからは3→2→1の順にご紹介していきます。

可視化したデータや、現場の声などを元に改善

Opsは様々なデータを元に改善すべきポイントの洗い出しを行っています。
例えば、以下のようなデータを見ています。

経営指標

営業指標

webトラフィック

メルマガパフォーマンス

消費の多い自動化ランキング

他にも様々なデータを確認しながら、必要に応じて改善策へと繋いで行くわけですが、

  • あらゆる部門のデータがいつでも確認できる

  • あらゆる部門のデータが自動的に収集され、算出されている状態に

  • あらゆる部門のデータが串刺しになっている

といったことはOpsがより良い活動を推進していくために非常に重要になっていると思います。特に今年は、SaaS事業を展開する身として、請求業務を半自動化し、それによってSaaSメトリクスが自動的に出てくるようにできたことはインパクトとして大きかったように思います。こちらについては、また別途細かく解説していこうと思います。

データでの確認のみならず、ミーティングなどで出てきた社内からの要望や、今後こんな風にできたらいいよね!みたいな意見を社内DXボードというものにまとめてあり、週次の会議で進捗状況をチェックしていっています。

可視化したフローを実現するためのツールの選定・導入・設定

前述でご紹介したように、データをしっかり抽出できるような状態にするためにも、データをしっかり取り扱うことの出来る基盤が必要です。特に意識していることとして、

  • データの正確性と一意性

  • 部門・ツールをまたがっても共通のデータを扱える

  • 入力や作業の負荷を極限まで下げる

といったことが挙げられます。それらを実現するために、常に新しいツール・サービスを試しながらも、今の自分たちにとって最適なツール構成を模索していく必要があります。弊社では、現在このようなツールを主に利用しています。※たくさんあるので拡大して見てください😂

弊社がツール選定する時のポイントとして、

  • 価格(コスパが合うのか)

  • UI / UX(特に現場が日頃触るようなツールの場合)

  • 必要な外部連携があるのかもしくはAPI開放しているか

といった点を主にポイントにしています。

価格はいわずもがなですが、UI / UXについては運用定着に大きく寄与してくるので、結構重視しています。逆に普段あまり触らないけど、裏側で動いてくれているようなサービス(例えばデータマージの自動化ツールなど)は、UI / UXに多少難があっても、必要な機能を持っていれば採用したりしています。外部連携ないしAPI開放は非常に重要で、ツールがガラパゴス化してデータが分断される時の恐ろしさといったらもう、、、

また弊社のOpsを語る上でなくてはならないツールが、iPaaSという分類になるMakeです。簡単にいうとノーコードでSaaS同士を組み合わせ、自動化が構築できるツールなのですが、個人的には全Opsにおすすめしたい最強ツールです。弊社では現在、232種類の自動化が実装されています。(今から組み直せばもっとすっきりできる気はしますが笑)

Makeを使ってどんなことをしているかは、少しですがこちらでご紹介しています。

業務フローのAs Is,To Beを可視化

どのようなツールを選定するかの前に、業務フローの整理は必要になります。業務フローを考える際は、3M(無理・無駄・ムラ)をなくすこと意識しています。

そのためにも弊社ではMiroというオンラインホワイトボードツールを活用して、例えば以下のような業務フローなどを可視化しています。

パイプラインの構成

どの経路でどんなデータがどこに入ってくるか。各ステージ毎の、必須化する入力項目は?オペレーションは?発動する自動化は?

スコアリングのロジックやフローなど

細かいロジックやフローが知りたい方はこちらの資料でご覧頂けます。

またフロー図の可視化はもちろん、フォルダや自動化の命名規則の整理なども結構重要なので、命名についても半自動化しながら整理しています。

このようにしっかりと整理・可視化を行っていくことで、初手はもちろん、Opsには「改善し続ける」ことが求められる中で、迷わず現状を確認し、改善案をクリティカルに議論していくことが可能となってきます。

またOps以外のメンバーと議論する際にも非常に有効で、前述した現場の声も拾いやすくなってきます。普段自分が携わらない部署のフローもイメージがついてくることで、縦割りの壁がなくなっていき、スクラム型の組織体制へと近づいていくことができます。

さいごに

Opsの力で、誰でも一定のパフォーマンスをコンスタントに出せる環境を創り上げ、トップパフォーマーになるための研鑽を積みやすい環境をこれからも創っていきたいと思います。もっと細かくこだわりをご紹介したいところではありますが、続きは別の機会に。

また弊社では、弊社のSales Opsチームが自社で取り組んでいることをSales Opsのアウトソーシングサービス「diver - ダイバー -」としてご提供しています。

プロセス紹介記事

少しでも気になって頂けた方は、ぜひお気軽にご相談ください。

プロダクト概要資料


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