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バーチャル失踪しても消せない漫画

先日、妊娠とか育児の情報サイトであるconobieで記事の投稿コンテストがあったので投稿してみた。


conobieは気になる作家さんの漫画がたまに載るので、世話になっている。コンテストの存在をtwitter見かけやってみよかなとは思いつつ2回ぐらい募集のお知らせを見逃し、今年は偶然締め切りの1週間前ぐらいに気づいたので投稿することにした。5日ぐらい内容を考えて、1日で漫画を描き、色を塗った日の夜に投稿した。締め切りの前日ぐらいだったと思う。

2週間ぐらい経つと一次選考が通ったと連絡が来た。一番小さな賞でも金券がもらえるらしいので、家内の気分を盛り上げるべく、まだ結果発表もされていないのにAmazonで買いたいものをカートに入れることにした。夫と娘をダシにして作る金なら、二人の喜ぶものをと考えて、かき氷器を選んだ。本当はクマの目がキョロキョロするやつが欲しかったが、販売終了して復刻版が出て、また販売終了したらしい。また復刻してほしい。

漫画が掲載されると色々な人が読んでくれたり、宣伝してくれたり感想を言ってくれたりした。自分でも思っているより応援してくれる人がいるんだなと思うとあたたかい気持ちになった。

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自分の管理外に漫画が掲載されたとなると、サービスが終了するか、私が凶悪事件でも起こさない限り削除されることはないだろう。そこで心配なのは自分のバーチャル失踪癖についてだった。

11の齢よりインターネットを嗜み色々なコミュニティを渡り歩いてきた。しばらく通うと馴染みなる事もあったり親しく接してくれる人もいるけど、どこにいても結局は自分はそこに属する人間ではないように思えた。そしてホームページやブログを全部消して失踪するというのを数年おきに繰り返していた。いずれも描いてはみんなに見せて褒めてもらってた絵がヘタすぎることに気づいてしまっただとか、書いた物語だとか、自分の喋り方までもが何もかも誰かの真似のような気がしてくるともう恥ずかしくて何もかも嫌になってしまうのが原因だった。

最近妊娠中の漫画をnoteに整頓している。妊娠中の漫画は、当時の日記がベースになっていて、今読むと体調不良の詳細とか,傷ついたこととか、「ふざけんな」とか「八つ裂きにされてぇのか」みたいな生々しい暴言が並んでいる。その内容をいったんソフトにして漫画にしたはずだったけど、やっぱり妊娠中の漫画はやっぱり手負いの獣のような荒々しさを感じる。

とても攻撃的で読みにくいので削除してしまいたい。でもTwitterなので我慢できる。Twitterを泳いでいる情報はどんどん消費されてしまうのが、良いところでもあり悪いところでもあると思う。今も何か漫画をつぶやいた後1分でも経過すると削除したいような気になってくるけど、見てくれる人のおかげでなんとか消していない。それが良いことなのか悪いことなのかはわからない。

noteはtwitterよりもリアルタイム性が低い分「消費されている」感が少ないのでゆったりとしていて良いと思う。でもUIデザインがきれいなので、そこに引っ張られてオシャレな事言って格好つけようとしないよう注意しないといけない。多分このnoteも投稿後また削除したくなると思う。十年ぐらい経つとエンタメになるとも思うので、なんとか我慢したい。

今回掲載されたあの間抜けな漫画は、もう私の力ではどうにも削除することができない。既に色々と後悔がある。

早くかき氷器が欲しい。万が一入賞できたら注文して、カスりもしなかったら夫に買ってもらおうと思う。最近は数百~数千円の小さなプレゼントをせがんで、自力で夫の株を上げる事にハマっている。私もフルタイムで働いているので別に自分で買えばいいのだが、ご褒美というのはなんとも良いものだと思う。

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