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色という奇跡

みなさんこんにちは。メリアです。

突然ですが、みなさんの好きな色はなんですか?

赤?青?黄色?緑?紫?


"色"を考えた人は本当に感性の豊かな人だったんだろうなぁと思います。


何を思って、この世に"色"を作ったのでしょう。


"色"を作った人は空を仰いで名前をつけたに違いないです。(やっぱり多分…)


「私の好きな色は全部」と、言いたいのですが本当は緑。

緑と言っても幅広い色が存在しますが、全体的に好きなんです。

心がどうしてか、落ち着くのです。


小学5年生のとき、自室から夕方の景色を眺めていました。


私の地元は360度山に囲まれた大自然。

あまりの大自然ぶりに、夕方になると森林の色は濃い緑を超えて黒黒しい闇の世界へと連れ込むかのような色へ変化します。


その時の流れを、虫の鳴き声や風の音に耳を澄ましながら、闇に飲み込まれまいと、秋のちょっと寂しさのある、澄んだ空気の空を眺めていたのです。


夕方の空というと、朱やオレンジというイメージが強いですよね。

でもその日の空は闇に近づくにつれて、朱でもオレンジでもなく、マスカットのような色をしていたのです。


「綺麗なマスカット色だ」とふと感じた時に、一瞬のうちに、緑という色に恋をしました。


それは本当に一目惚れの、ドキドキしたような感じ。

そして…


この美しい地球に生まれたこと

"色"に最初に名前をつけたひと

普段は苦手な虫や秋の寂しさにさえ

深く感謝をすることができたのです。


この景色さえ失われないのであれば、それで十分だ。

と、当時そう思ったのです。



今、この記事を書いている瞬間に

今、目の前にある景色を眺めた時に

私は再び同じような気持ちに出会うことができるのだろうか。

と、ふと感じました。


大人になればなるほど、当たり前なことが当たり前になりすぎて

目の前の大切なことを、何にもない、小さなこと

もしくは、"無"として見過ごしてしまうんですよね。


"色"もその一つ。


当たり前すぎて、色の起源なんか考える人が、この瞬間の私以外で日本に一体何人いるのでしょう。



赤い色を見ると情熱の気持ちが湧いてきたり

元気が無くて空を見上げると、淡い青が心を落ち着かせてくれて

1人で何も考えずに歩きたいと思う時は、自然の中で深い緑に心を委ね

夏の黄色いひまわりは太陽の光を追って背伸びをして、その姿にちょっと笑って

紫色は青春時代の元カレの自転車の色だったなと思い出したり

真っ白のノートに自分の素直な気持ちを書ける

真っ黒な闇があるからこそ、夜空の星がいっそう輝きを増す


気づけば私たちは色にどれだけの元気をもらっているのでしょうか。


当たり前すぎて気付かないこと、この世には沢山あります。

意識して探そうとすれば沢山あるはずなのに…


なんで気付けないんだろう。

もっと気付くことができれば、もう1度あの時みたいに

マスカット色の空に恋したような気持ちを感じることができるでしょうか。


世の中は奇跡でいっぱい。

その奇跡に感謝ですね。


この記事を書いたので、明日の朝食は青々しいキウイです。

今日もお疲れ様でした。

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