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自分のための表現をすること




「できない」呪い

ずっと、自分を表現したいのに「できない」と感じていた。
自分をさらけだして、否定されるのがものすごく怖い。
誰かの否定は、「お前は生きる価値なし」と言われているようなものだから
嫌われずに生きていくことが最優先事項。
ずっとそう思って生きてきたら、
自分のことを人に話すときに急に涙が出てしまったり
頭が真っ白になって何もしゃべれなかったり
SNSへの投稿でさえも、怖くてできなくなった。
自分が何を考えて、何を感じて、何をしたいのか わからなくなってしまった。
誰に見せるでもない落書きをしたり、マンガを描いたり
幼い頃は否定されることはなく、自分は絵が上手いと思っていた。
純粋に絵を描くことは楽しかった。
大人になるにつれ、自分より上手い人をたくさん目の当たりにした。
自分は下手なんだと初めて自覚し始める。
私の絵は人に褒められることはなく、むしろ鼻で笑われた。
「今までこの程度で調子に乗っていた私、バカみたいだな」
絵なんて描くのやめよう そう思った。

人に認められることで自分の価値が決まると信じていた

「絵を描くこと」は人に褒められないからやめて
何をしたら人に認められるかという考えで行動した。
聞こえの良い仕事について、
自分の考えはなるべく表に出さず
なんでも「いいね!」と言う。
さらに複数資格をとって、自分に価値をつけようと思った
「〇〇資格取得」はわかりやすい称号だ。

手を動かしてわかったこと

資格勉強中に、ノートをまとめることが楽しく感じた。
無意識にイラストを交えてノートをまとめていた。
まとめ終えたノートを何度も眺める。
イラストをたくさん使って、わかりやすくなったノート。
これを自分で作りあげたんだ‥という事がなんだかうれしかった。
「もう一度絵をちゃんと描いてみたいな」と言う気持ちが湧き上がってきた。

自分の価値は自分の行動次第で変えられる

 「人から評価されたい」を第一目標にするのではなくて
「自分のために描く」と決めてからとても楽になった
それから通信芸大に入学を決め、イラストと向き合う事を決めた。
当然自分より上手い人だらけだが、
もう「私なんて」と思うのは、自分のために絶対にやめようと思う。
「今できる」範囲のことを、続けていく。
それが必ず自分のためになるはず。


最近、よくピカソのこの言葉を思い出す。
上手いか下手か以上に、
続けること、諦めないことをずっと心にとどめておきたい。






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