マガジンのカバー画像

ウタウタイのまいにち

70
こんにちは!あそびに来てくださってありがとうございます。このマガジンには詩を投稿して行きます。恋心や切ない気持ちや自然への想いやetc.インスピレーションなれたらまかせて詩を書く…
運営しているクリエイター

#未来

素直

ぼくのことずっとみてて ズボラでグズでずるくて駄々っ子でも かわいいといってよね だめでもともと きみの目をごまかしたくないよ 心にじんとする 涙はしょっぱい ぼくはもうひとりじゃないなってこと 守るべきものと出会ったんだな ひざにすり傷 砂をはらって そんな日がずっとね ずっとずっと続くとしても きみはなんにも知らないから だからねずっとね なにも知らないままでいて 未来は永遠にこない 誤魔化したくはないんだ ありのままのぼくを ゆっく

月と金星

中学生の頃、学校帰りに金星食を見た。金星は月の陰にシュッと吸い込まれるように消えた。中学生のわたしは新月や満月の周期のことはまるで知らなかったけど、新月の夜に雪が降るとかなり積もることだけよく知っていた。 わたしはそれを見たと記憶しているのだけれど、定かではない。もしかしたらその頃大好きだった人が見たという話を聞いたのを自分の体験のように記憶しているのかもしれない。 一緒に金星食を見たはずのその女友達にわたしはすごく憧れていた。万年筆を上手に使ってイラスト入りの手紙をよく

ここから

きっとだれでも今ここで そうとしかありえない という場所に立っている 心のなかに柔らかくて白い小さな核がある その核に触れることはできないけれど 肌のように温もりがある明るい光が 脈打つように呼吸している そうとしかありえない場所に立ったそのときから 与えられている自由がある その自由はときに未来と呼ばれ あるときには過去とも呼ばれ 色を形を変えて わたしたちを優しく包んでいる わたしたちは脈打つ心臓 鼓動で繋がる命 出会いという運命に束ねられた 光の集まり 過去も