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ウタウタイのまいにち

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こんにちは!あそびに来てくださってありがとうございます。このマガジンには詩を投稿して行きます。恋心や切ない気持ちや自然への想いやetc.インスピレーションなれたらまかせて詩を書く…
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2019年9月の記事一覧

声がするほうへ駆けてきた 今もまだ胸は痛みますか せつないちいさな その胸は痛みますか あなたのことをずっと ずっとずっと見てきた 輝くようなひかりが 消えそうになる 森のしずくをすくい取るように あなたをさらって逃げよう 神さまも許してくれるだろうか 消えゆくその日をぼくは知ってる だから

深海の生物

わたし覚えているの 昔 海に棲んでいた頃のこと ゆらゆらとぬくいくらげ 小さなえび さかなの背中 わたしは小さなつぶつぶだった きみもぼくも居なくて ゆらゆらと全部がつながっていたの 抱きしめるととけあって 口づけは甘かった 長いことそうして わたしたちはみつめあってた 手探りでかたく抱きあって つないだものは離れてて そばにいるのに みえない どこまでが海なのか どことどことが離れてるのか 漂って見えない 明日も明後日も 昨日からも

シマウマ

きみが持つ100個ぐらいのくせのうち 88個ぐらいはぼく許せないや それなのにきみは 太陽みたいにいつも笑ってる

しあわせ

すきという気持ち きみに出会えて僕は まえよりもちょっと強くなったよ 胸のあたりにほら ぬくい感じ これを恋っていうのかな 名前なんていいんだ それがなんなのかなんてどっちでもいいや ぼくはいましあわせなの 白い飛行機雲みたいに 一直線 光の射す方へ 歩いているからさ

消えない星

この世界のなかで たったひとつ消えない星がある 昼も夜も通してひかる 見えない星がある 目をつぶれば 風の声に聞こえ 音をたどれば 夢に見る 胸をあまくるしくとかす その声が

たからもの

風がでてきた 秋が来ていた だれにも言わないけれど 心はぽかぽかしてた 澄んだこころのおくそこなんてのが もしほんとにあるんだとしたら そこではいつも やわらかな風がこんな風に吹いているんだ まだ何も起こらない唯一の場所 そこまでゆけたなら ぼくらはもう2度と はぐれたりしない

ホログラム

重なる声と声 響きあう色と色と きみとぼくを包みこむ 無限重層のオクユキ 打ち消しあう波となみ 届かないケシキ いくつものレイヤーが 走ってきてぶつかって 砕けて踊り 飛び散ってひかりにとける 触れることもならず どこまでもひろがる三人称のセカイ 見つけたらぼくを抱きしめてよ 追いついたと思ったらいつも消えちゃう おにごっこはもう疲れたよ きみにちゃんとふれさせて リアリティのないものなんてもう こりごりだから 不意にぬくもりやってきて

星をみたひと

星を降らせるあのひと あのひとに会いたいの 夕暮れの蝉の声が いつしかコオロギの声に変わってた 曇っていた空は いつしか満天の星空にかわってた キラキラとカケラが降ってきて あなたの肩にもつもる はらいのけずあなたは 星くずにうまってゆく 輝きながら消えながら 遊ぼうってぼくに そっと手を伸ばして 神さまわたしに勇気をください その手をとって わたしも消える勇気をください 星くずのなかに

たからもの

雲の中をがむしゃらに走って やっと見つけた君だから もうはなさない 失ったたからもの みつけたんだ 夢のなかから 答えはいつも すとんとあらわれる お願いぼくを もうひとりぼっちにしないで ずいぶん歩いてクタクタだし 胸なんか傷だらけ お願いぼくを もう寂しさでいじめないで こんなになるまで 君をほっといてごめんね 春がくるまえに 君をひとりじめしたい どこへもいかず ずっとここにいたい この場所に きみが笑う場所に