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【インバウンド添乗入門002】「コミュニケーションの濃度」(その1)

添乗の仕事をしていると、旅の終わりにチップをもらうことがあります。バス旅行なら、降車の際にドアのところで挨拶するのですが、そのときにそっと渡してくれるのです。だいたい、¥1000から¥2000くらい。派遣添乗員の場合は、時給もそれくらいなので、わりと高額といえるかもしれません。

西欧文化圏ではチップの習慣は一般的といわれています。とはいえ、インバウンド観光客にもいろいろあって、一概にはいえません。日本人観光客でも渡してくれるひともいます。とくに、旅慣れた感じの中高年の方などは。

「なぜチップもらえるか」という理由はよくわかりません。

おそらく、添乗員が一所懸命にやっていると感じたり、自分たちが期待していた以上のサービスを受けたと感じたりしたときに渡してくれるのではないかと思います。

チップのため仕事をするのは本末転倒な感じがしますが、もらえたときはうれしいものです。もし、何かコツのようなものがあるとすれば「コミュニケーションの濃度」に関係している気がします。

必要な情報を必要な人に伝達することだけでは、人のココロは動かない。さらに、ちょっとだけそのひとのココロに踏み込んで、さらなる情報を提供すること。この「ちょっとだけ」というところの加減は難しいのですが。

踏み込むことで「コミュニケーションの濃度」を上げること。これがポイントかな。そのときに重要なふるまいは「笑顔」「声掛け」「かわりにやる」などです。

(その2に続く)




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