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リアリティ・トランサーフィンの考察④『振り子の種類』

前回の記事で予告した「幸運の波」について書くまえに、ここで一度、振り子にはどのような種類があるのかについて、わたしなりの考察をしてみたいと思います。

というのも、わたしが今回読み進んでいるところまでの範囲では、どのような振り子が存在しているかということについては詳しく触れられていないのですよね。いまのところ、本に登場しているのは「政府」「マスコミ」「厄介な上司(これはわたしが記事で書いたのとは別のシチュエーションです)」「不良グループ」といったところですが、これらは『組織』や『個人』の振り子といえるでしょう。

ヴァジム・ゼランドは人が望むような人生ラインをなかなか生きられないその理由を「振り子に支配されている」からだとしています。そして、振り子の支配から解放されることによって、よりよい人生ラインへと移動するための条件が整うと彼は言っています。※振り子からの解放はあくまで条件であって、それだけでよいわけではなさそうです。

ホーキンズ博士の意識レベルの概念でこれをみてみると、おそらくこういう事がいえます。すなわち、人が幸せに生きられないのは低い意識レベルの領域にあるアトラクターフィールド※の影響によります。

※アトラクターフィールドとは、人の意識を引きこむ場のようなものです。たとえば欲望というアトラクターフィールドは意識レベル125で計測されますが、このアトラクターフィールドに引きこまれると、つまり欲望に染まるとその人は意識レベル125付近の現実を生きることになります。また、愛のアトラクターフィールドは意識レベル500で計測されます。その人自身の意識レベルは、影響を受けている様々なアトラクターフィールドのそれぞれの影響力のバランスで決まります。

わたしによる注釈です

意識レベルの概念では、低いアトラクターフィールドの影響力から抜け出すか、あるいは高いレベルのアトラクターフィールドに自らを触れさせるかによって自身の意識レベルを向上させることで、より幸せな(=苦痛のない)状態になれると考えます。ちなみに、面白いことに Wikipedia で「アトラクター」の項目をみると、

物理的なアトラクターの典型的な例は、減衰や摩擦を受けて振動しながら最終的に静止する振り子で、これは点アトラクターの一種である。

Wikipedia「アトラクター」

とあります。詳しいことはわたしには分からないのですが、物理的に存在する振り子がアトラクターの一種であるなら、ヴァジム・ゼランドがとなえる概念上の振り子もアトラクターであると言えそうです。であるなら、振り子とアトラクターフィールドは近しいものと考えてもよいかもしれませんね。アトラクターフィールドが自らのフィールドに人を引きこもうとしている様子を、振り子というモデルを用いることで可視化できる、というふうに見立てるとしっくり来るように思います。

ちょっと寄り道してしまいましたが、おかげですこし、振り子の本質について深掘りすることができました。

さて話を戻しまして、振り子には他に、どういった種類のものがあるでしょうか? これまでに出てきた例のような組織や個人の振り子だけを考えても、独裁国家、カルト集団、反社会的勢力、ブラック企業、様々な活動団体、地域社会、学校、家族、血縁関係(組織)、サイコパス、ストーカー、ありとあらゆる犯罪者、毒親、危険な隣人、ライバル、こじれた恋人関係、こじれた親子関係(個人)などなど、いくらでも思いつきますね。じっさい、ほぼすべての人が日常生活のなかで、危険さの程度はさまざまであるとしても、なんらかの組織や個人と関わりあっています。個人については全員がその人にとって振り子として振る舞うわけではないですが、組織というものはすべて振り子とみなせます。

(なお、個人の振り子は、その個人が実際にどんな振り子に支配されているかを判断することは簡単ではないかもしれません。しかしながら、それを特定することにはあまり意味がありません。振り子であることさえ認識できれば、対処の仕方はいずれの振り子もおなじです。)

では、これ以外にはどのような振り子があるでしょうか?

振り子はある方向性をもったエネルギー情報体です。同じ集団や同じ考えに賛同する人びとの思考エネルギーが集まって一定の周波数で共鳴することで振り子が生まれます。

これを踏まえると、たとえば思想哲学理念科学経済理論なども振り子であることが分かります。この中でも思想はとくに強力な振り子と言えるでしょう。全体主義、ジェンダー思想、環境保護、フェミニズム、グローバリズムなどなど、善し悪しについてはさておき、これらが世界中の人びとから思考エネルギーを集めるほど強力で強大な振り子であることは言うまでもありません。

さらには、さまざまなミームインフルエンサーによるナラティブ(語り)、都市伝説陰謀論(陰謀論という言葉自体がCIAがでっち上げたという陰謀論などもありますが……)といったものも明らかに振り子です。例のワクチンでいえば、肯定派と否定派のそれぞれが競合する振り子の信奉者といえるでしょう。もっとローカルで小規模なところでいえば「噂話」も振り子です。

このようにみていくと、人間の思考活動が作り上げているありとあらゆるものが振り子になり得るということが分かります。ここから、人を大なり小なり不幸にしているのは振り子であるというゼランドの見解は大筋ではその通りと言えます。もちろん、生まれる環境は選べないという問題や、病気など、人を不幸にしている原因は振り子以外にも厳然として存在しているとわたしは思います。とはいえ、その人が現実として受け入れているもの(=その人にとってのストーリー)の中に数多くの振り子が存在していることも否定することはできません。

今回は本からの引用なしでの考察でした。次回は振り子の影響から解放されたらどうなるか? という話になります。


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