”選択”というシンクロニシティ
”生きるとは、生き残る選択を繰り返すことである”
言葉としてはいろいろ弱いけれども、去年、僕が書いた小説は”天使か悪魔か”というタイトルの、ラノベ風オカルティックSFラブコメディといえば、聞こえが悪いが、”選択”をテーマにした作品と言う意味では、前回ご紹介した映画のマーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)におけるアベンジャーズの1~4は”犠牲を伴う選択”がテーマであり、宇宙戦艦ヤマト2202愛の戦士たちもまた、引金を引くのか、引かないのかという選択の物語だったということでいえば、今の人類社会は何か大きな選択を迫られている時期に来ているのかもしれまえんね
これはシンクロニシティなのかもしれません
悪役の選択
アベンジャーズの敵サノスは人間社会の不均衡を正す――つまり人類の半分を消滅させることで食料や資源の不足を解決し、永遠の繁栄をもたらそうとします
そのためにインフィニティストーンというこの世界の創生に関わった強大な力を持つ六つの石を集めて無作為に全宇宙の命を洗濯して死滅させます
サノスはその過程で愛する娘(養子)の魂を捧げます
サノスは敵対するアベンジャーズ達に、同じように犠牲を伴う選択をするかどうかを迫ります
世界を救うために愛する者の命を奪えるのかどうか
アベンジャーズ/エンドゲームの考察
ヒーローの選択
自分は犠牲になってもいいが、それ以外の犠牲は許さないというスティーブ(キャプテンアメリカ)
それに対してトニー(アイアンマン)は、誰も犠牲にならないようにテクノロジーを最大限に駆使しようと反発し、結果的に”ウルトロン”という怪物を生み出してしまいます
もっと小さな選択、愛する娘や家族のために力を使ったり、或いは封印するアントマンやホークアイ
親愛なる隣人であり続けようと無垢な正義感で戦うスパイダーマン
国を失い、愛する家族を失い、復讐すべき敵も失って世を捨てたソー
そしてサノスの野望を打ち砕く1万4千通りのルートの中の唯一の選択によって何を失うのかを見たドクターストレンジの選択
宇宙戦艦ヤマト2202愛の戦士たち
ガミラスの選択
母星ガミラスの寿命が長くないことを知り、他の惑星に移住するにも青い血のガミラス人は他の惑星では長く生きることはできない
デスラーの選択は独裁制による強力な社会体制のもとで領土を拡大し、移住可能な惑星を探すことと、或いはガミラスを復興できる新技術の発見、そしてテレフォーミング(惑星改造)の実験を企てた
しかし、双子惑星のイスカンダルによってもたらされた波動エンジンの技術によって地球は宇宙戦艦ヤマトを作り、結果的にガミラスはヤマトに滅ぼされてしまう
残されたガミラス人は独裁制から民主化を図り、地球と同盟を結ぶことになる
ヤマトの選択
波動コアの技術は武器に転用しない――波動砲の引き金はもう引かないと約束した古代は、コスモリバースによって復興した地球が”波動砲艦隊構想”のもとに軍事拡大政策に舵をとったことにいらだちを感じる中、テレサからのメッセージと白色彗星帝国ガトランティスの脅威を知り、これに立ち向かうに際し、ついに波動砲の引き金を引くことを決意する
それは古代の選択ではなく、ヤマト乗組員全員の選択であった
古代の選択
古代進は大帝ズォーダーの策略にはまり、民間人が脱出する三隻の宇宙船のうち古代が選んだ1隻だけ助けると持ちかける
その三隻のうちのひとつに愛する人、森雪が乗船している
古代は悪魔の選択を受け入れて雪を助けようとするが、雪は古代に悪魔の選択をさせまいと自ら命を断とうとする
そして古代は数々の選択を経て、大帝ズォーダに和平を申し出るという選択をするが・・・
デスラーの選択
ガミラスのすべての業を背負い、イスカンダルのスターシャへの想い、そしてヤマトへの復讐とガミラス再興を掛けてガトランティスへの寄港
彼の人となりは凡人には理解できず、その行動原理は今だ謎に包まれている
物語の選択
ここでやめるのか、それとも続けるのか
まさか国民投票で決めるとはビックリである
めけめけの選択
自称”失敗しないAV選びの極意”を極めた主人公 羽佐間京次がある日、いつものように借りたAVを再生してみるとテレビの中から天使と悪魔が現れた
主人公は清楚な天使アデールと妖艶な悪魔デリアのどちらかと24時間ごとに選択して7日間過ごさなければならない
これを拒むと人類は滅亡すると脅され、不本意な選択を迫られる
しかし、天使と悪魔との7日間の選択の後に、とんてもない選択を迫られることになる
ということで、平成最後の最近の話題作にまぎれて自分の作品を宣伝してみました
さぁ、あなたは何を選択しますか?
平成を振り返ると、先延ばしをする選択をした年代だったように思います
さて、新元号、令和はどういう選択をする時代になるんでしょうか
無意識下で人が感じている人類にとって何か大きな選択をしなければならないという漠然とした不安が共時性を生み、意味のある偶然が発生しているのかもしれませんね
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