リバースリターン方式が給湯管と返湯菅で流量が大きく異なる場合は適さない理由

リバースリターン方式とは、ポンプから出た配管を順に機器に接続し、最後の機器で配管を折り返してポンプに戻す配管方法です。最もポンプに近い機器は還り管の上流側、最も遠い機器は下流側に接続します。

このようにすることで、各機器に至る「往き」と「還り」の配管の長さが同じになり、配管内の抵抗が均一に保たれます。結果として、すべての機器に同じ量の水が流れるように設計されるため、流量を均等にすることができます。
※画像では逆還水法がリバースリターン方式

引用:日本冷凍空調学会

給湯管と返湯菅で流量が大きく異なる場合にリバースリターン方式が適さない理由は、給湯管で供給されたお湯の一部は使用されてしまうため、返湯菅に戻るお湯の量はその分少なくなります。
このように、往き管と還り管で流れるお湯の量が異なる状況では、リバースリターン方式の特長である「流量の均一化」が機能しません。還り管では流量が減少し、配管抵抗も変わるため、この方式は適していないのです。

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