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ネガティブな思考を脱する「一人五役」の紙上討論会。エゴグラムを活用して。

論理的ではないと思っていても、ネガティブな自分の思考に引っ張られてしまう傾向がある。こちらから積極的に営業をしてみようと思ったり、交渉をしようと思う時には「断られるかも」というネガティブな思考に頭が覆われる。「いやできるよ!」という声と「余計なことすんなよ」という声が頭の中でモヤモヤと回り続ける。

こんな時には、一度、自分の思いを外に出して「整理」することが大切。この本では、マインドマップを書いて自分の思考を整理する方法を書いてみた。モヤモヤは外に出すこと。そして「整理」することで、おおかた解決することになる。

しかし、マインドマップを書いたことがない人も多いので、今回は、別の方法。マインドマップを用いない方法を紹介してみたい。

一人三役で紙上討論会

私が行っているのは、エゴグラムの知識をもとに、3つの人格(P・A・C)に意見を言わせることだ。できれば紙の上に書き出すとよい。今の自分の正直な感情を書き出してみる。今の例で言えば、こんな風になる。

「しばらく連絡を取っていなかったし、今、連絡を取ると下心があると思われるのではないか。売り込みだと思われると嫌だろう。もしかすると無視されるかもしれないし、今後の関係がまずくなるかもしれない」

完全にネガティブだ。エゴグラムで読みとくとAC(人目を気にする子供)が強く出た思考であることが分かる。ここで、FC(奔放な子供)だったら、同じ出来事をどう考えるかを書いてみる。こんな感じになる。

FC:「そんなネガティブなこと考えているのは自分だけじゃないか。黙っていて気持ちが伝わるわけはないし、今ちょうどその企画を必要としているかもしれない。まずは連絡してから考えればいいんじゃない?悩んでいるんだから、やってみたいんだろうし。まずはGo!Go!」

ちょっと楽観的すぎて、私の生来の性格的には無理があるけれど、とにかくFC気味に書いてみた。さて、これをA(大人)でバランスをとっていく。

A:「確かに連絡してみないと相手がどう応じるかはわからないね。それなら、まず簡単に連絡してみて、感触が良かったら企画提出というのはどうだろうか。最初からゴールまで行こうと思わずに一歩ずつ進む。まずは、最初の一歩を踏んでみよう」

ACに偏りすぎると何もできなくなるし、FCに偏ると無謀になる。大人は両方のバランスを上手に取ることができるものだ。大人を上手に使おう。

6つの帽子思考法

あえて、立場を変えて発言してみる、思考してみるというのは、様々な会議で使用されている方法だ。例えば、有名どころとして6つの帽子思考法などがある。

実際にやってみると、6つの役割で発言したり、考えたりするのは難しいのだけれど、意識を切り替えることで視点が変わる経験をすることができる。私の場合は、エゴグラムの5つの人格で考えるのが合っている。

上述のように、だいたいAC思考が強いので、FCで正反対の意見を出してみて、Aでバランスをとる。Aの思考で、事実を集めながら分析すると、冷静で良い思考パターンになるようだ。ちなみにエゴグラムに関しては、下記の記事を参照。

ちょっとした工夫ではあるが、理性の力でネガティブ思考を脱する一つの方法として紹介したい。

大人のADHDグレーゾーンの片隅でひっそりと生活しています。メンタルを強くするために、睡眠至上主義・糖質制限プロテイン生活で生きています。プチkindle作家です(出品一覧:https://amzn.to/3oOl8tq