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「あなたはどう思う?」の罠。決定力を高めて主導権を取り戻す。

境界線(バウンダリー)を作るためには「決定力」を増すトレーニングも有効だ。何に関しても、あいまいであったり、自分の意見がないと思われるなら、境界線を越えてこようとする人が多くなるだろう。自分が決断すべき時に、決断できるようにしておくのは大切だ。

どう思う?に逃げる人

先日、ある会議で、私が決定者だったのに即断を求められたときに「~~さんは、どう思う」と振ってしまい、その人の意見で物事を進めてしまった。考えてみると、いつもこのパターンだった。

ランチに何を食べるか、夕食はどうするか?妻と話す時も「君はどう思う?」と尋ねる癖。本当に相手を尊重しているからではなく、はっきりとした意見を打ち出す勇気がないだけだ。

主導権を握ることを避けていると、生来の主導権を握りたい人が必ず侵攻してくる。あいまいな態度では境界線を守ることができない。他の人から見ても、この人には意見があると気づかれることが必要なのだ。

今は別々の地方に住んでいるけれど、20代のころ親しくしていた友人がいた。彼は、なんでも即断するのだ。例えば、レストランに入ってメニューを選ぶのに躊躇したりしない。決断力がある人だと思った。しかし、実は彼は努力していたのだ。「迷わないように、すぐに決めるように心がけている」と言っていたのを思い出す。

確かに私と性格は似ているタイプだったが、不断の努力で決定力を身に着けたのだ。

自分の意見を持つトレーニング

何かを決めなければならない時に「あなたはどう思う」を聞く癖があることに気づいた。そして、これが境界線の弱さに関係していることを理解できた。もちろん、意見を聞く人であるのは大事なことだ。自分の意見がない(もしくは表明するのが不安)ことが問題なのだ。

それで「私は〇〇と思うけれど、あなたはどう思う」と聞く習慣にしたい。必ずしも「私は〇〇と思う」を言わないこともあるかもしれないが、それでも人にどう思うかを聞くときには、自分の意見なしで聞かない。

そんなマイルールを設定する。

結局、境界線問題は、自分がどうありたいのかという本質的な問いを自分に投げかけている。


大人のADHDグレーゾーンの片隅でひっそりと生活しています。メンタルを強くするために、睡眠至上主義・糖質制限プロテイン生活で生きています。プチkindle作家です(出品一覧:https://amzn.to/3oOl8tq