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脇見恐怖症って知ってる?とにかく、人の顔が気になって見てしまう辛さ。

以前から悩んでいた癖の一つが、通りがかかる人の顔を確認してしまうものだ。他意があるわけではないのだが、通りがかる人の顔形が脳内でリンクし、〇〇さんに似ているかもとか、どこかで見たことがあるとかひらめいてしまう。

あの女性、キレイ!とかいうのもあるけど、それは二次的なことで、ともかく異性・年齢関係なく目を向けてしまう。そして、二度見してしまうのだ。

相手はもちろん「え?なに、誰?」という、いぶかしげな目を向けてくるわけだから、こちらとしては狼狽して下を向く。その一連の怪しげなやり取りが、実にすべての瞬間で繰り返されるのだ。

道を通ってすれ違う人、車ですれ違う人、カフェで向かい側にいる人、店員、もうお見事という人、すべての人に目を向けてしまう。

脇見恐怖症

実は、恐怖症のひとつであったのを知ったのは数年前のことだ。脇見恐怖・視線恐怖という。なんでも恐怖症になるんだから興味深い。見たいと思っていないのに、相手を見てしまうというのは、思いのほか辛いものだ。ガラの悪い人を見ると、見ちゃいけないと思いながらも、目をやってしまう。

外出から帰ってくると、本当にぐったりしてしまう。人の間をすり抜けて歩いてきただけで、精神が摩耗しているのに気づく。

一番苦手なのは、人がたくさんいるスーパーのような場所。電車の中などのように逃れられない場所。向かいに人が座ったら、つらくてしょうがないので、固く目をつぶっているしかない。

妻は、メンタルが強いので、とてもこういう気持ちはわからない。そもそも、すれ違う人の顔など覚えていない。接客をしていた時も、誰と話したか顔を覚えていないのだそうだ。そんな人いるんだ!とこちらが驚いた。

ソーシャルディスタンス

今、コロナ禍で人混みを避けるように指示されているので、不謹慎を承知で言えば、とてもホッとするものがある。ソーシャルディスタンスを保つのも、ありがたい。周りに人が近づいてこないからだ。

かなり克服してきたと思っていたので、今回のコロナ禍での自分の反応を見て、あ~根っこは変わらないなぁと実感した。

HSPの本(おがたちえさんの漫画)に描いてあったけれど、帽子を深くかぶると確かに落ち着く。サングラスでもホッとする。そういえば、傘をさして歩いていても、守られている感じがしてGood!だ。

自分でも情けないけれども、そんな人もいるのだ。

森田療法を試してみたり、暴露療法を自己流で行って、この恐怖に立ち向かおうとと続けてきた。しかし、テンションが高い時ならチャレンジできるが、何らかのことでナイーブになっている時は、外出もしたくなくなってしまう。

ありがたいことに、妻は共感はできないものの理解はしてくれるので「あのさ、ショッピング、もう限界なんだけど」というと、一人で別行動をとったり、ベンチで座り込んだりするのを許してくれる。

HSP(敏感すぎる人)にとっては、日々が刺激に満ちているのだ。

大人のADHDグレーゾーンの片隅でひっそりと生活しています。メンタルを強くするために、睡眠至上主義・糖質制限プロテイン生活で生きています。プチkindle作家です(出品一覧:https://amzn.to/3oOl8tq