リラックスを貯める生活を意識しようと思った話〜ストレスに負けない生活〜
ストレスが溜まるなら、リラックスも貯められる!
最近、なんとな〜くリラックスができてないよな〜と思い著書『ストレスに負けない生活』を読んでみました。
本書は、ストレスとリラックスのメカニズムを語ったのちに、脳科学や医学的な視点からどうバランスを取っていけばいいのかを手短にまとめた良書でございます。
中でも本書の主張の中でいいなぁと感じたのは
ストレスは溜まるんだから、リラックスも貯められるよ!
という主張。
著者は早稲田大学で行動医学と脳科学を専攻している熊野教授。あの「マインドフルネス」をいち早く日本に紹介したとてもエライ方です。
本書によると、ストレスを受けている状態とは「交感神経がオンになっている状態」であり
体が常に戦っていることを想定した状態
のことを指します。不安だったり、恐怖だったり、興奮だったりする状態です。
現代においては、解決策がすぐに出ないストレスが多いもので、例えば
・仕事:上司が怖くてやめられない・・
・生活:お金が尽きたらどうしよう・・
・将来:この先どうなるんだろう・・?
みたいなもの。
慢性的にストレスを感じて、溜まっていった結果鬱や神経症を引き起こしてしまいます。
ただ、ストレスは短期的であればむしろ活力を与えるものなので、ストレスとリラックスのバランスが大事なのです。
医学的にみて「リラックスをしている状態」って何?
リラックスしている状態とは、言い換えればストレスとは逆の状態を作り出しているということです。
ではどうやってリラックスしている状態を作り出すのか?
それは先ほど申し上げた「ストレスと逆の状態」ですので
不安や、恐怖、興奮がない状態→安心や平穏を作り出す状態
で本書によるとコツは「力まず、避けず、妄想せず」です。
確かに、
力まない→興奮からの解放
避けない→恐怖からの解放
妄想しない→不安からの解放
というイメージですのでかなり納得がいきます。
じゃ、そんな「力まず、避けず、妄想せず」な状態をどう作るのか?
本書でお勧めしているのが
「数息観」を毎日10分行うこと
です。
数息観とは、自分の息を数えながら行う瞑想法のことで
息を10秒間数え、終わったらまた1から数える
意識がそれたら、また戻す
というとってもシンプルな呼吸瞑想です。
これを毎日やり続けることでリラックスが貯金でき、長期的に貯金している人だと大きなストレスを感じても血圧が上がりにくいんだそう。
本書ではストレスを「負債」、リラックスを「資産」ととらえており先進国民の生活のように
負債(ストレス)をなるべく減らしていき
資産(リラックス)を行動で増やしていこう
という捉え方をしているので非常に分かりやすいです。
本書は10年前の本ですが、今でも色褪せないくらいのストレス対策本です。200ページもないのでサクサク読めるかと思います!