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「メタ認知」の視点がなければ、どれだけ勉強したって成績上がらないよねと思う件〜メタ認知 基礎と応用〜

「メタ認知」が低い人は現在地が分かってない

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”戦っているときは3人の自分がいる。リングの上の自分、リングサイドの自分、そして天井から見ている自分だ”
ーヒクソン・グレーシー(400戦無敗の総合格闘家)

今日は『メタ認知』をテーマに話していきたいと思います。参考文献はメタ認知を学習にいかに活かすか?をテーマにした『メタ認知 基礎と応用』。

メタ認知とは、一言でいうと

自分の思考についての思考

です。つまり自分の現状の評価だったり、モニタリングしたりする際に使う能力。

メタ認知スキルが低いと、

・自分の能力が把握できず、現在地がどこか分からない

・まともな計画が立てられない

・目の前の仕事や勉強が何のためにやってるのか分からない

みたいに、泥沼の中にいるような感覚におちいっちゃう。

自分は学生のころ、世界史が大の苦手だったんですけども

何が苦手なの?どこが分からないの?

という質問に対して「ぜんぶ」って答えてました笑。これがメタ認知スキルが低い証拠で、何が分からないのかが分からないということです。

自分をちゃんと観察できないと、バイアスがかかりまくって大変になります。

・自分が苦手だと思っていることが実は「すごい!」と思われてたり

・相手から「自分はこう思われているんだろうな」という認識が的外れだったり

・自分は嫌われてる!と思い込んだり

と、コミュニケーションで支障が出るレベルです。

一般的に「コミュ障」と言われている人はメタ認知スキルが低いと思われます。

余談ですが、コミュ障を直すのに今のところ一番効果的なのが「認知行動療法」です。

ざっくりした解釈ですが、メタ認知スキルを高めるということは

・セルフアウェアネス(自己認識)
・セルフモニタリング(自己観察)
・セルフコントロール(自己管理)

のスキルを高めることと同義だと言うので是非とも上げていきたいところです!

メタ認知スキルが高い人は学習効率が高いのと同義!

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逆にメタ認知スキルが高い人は現状をモニタリングできているということなので

・自分の何が問題かをしっかり分かっている

・故にあらゆる問題を対処法を導き出すことができる

・相手の自分に対する評価が概ね自己の評価と変わらない

と言った特徴があります。

つまりメタ認知(=1歩引いた目線)を使って

作業前はメタ認知で自分の問題点を認識し、

作業中はメタ認知で「問題点を解決する理解ができたか」を観察し

作業後はメタ認知で「だいたい問題点をどれだけ解決できたか」を管理する

という定点観測ができてる状態なんですよね。

メタ認知は勉強はもちろん、メンタルヘルスや人間関係などあらゆる場面で使われますね。

メタ認知において、簡単で重要な視点は

「その問題がなぜ問題なのか?」を掘り下げる視点です

読書することなら「なんでその本を読んだの?読書して変わった?」

ネガティブ思考なら「ネガティブなのがなぜ問題なの?」

コミュニケーションなら「その話をなんで話したの?」

ということを掘り下げていくみたいな感じですかね。。。

とにかく自分の現状をしっかり把握して

あ〜いまこんな気分なんだな〜

まだよく理解できてないのはこの部分だな・・・

と自分の思考を観察し、正確に記録していくことがコツ。

自分が何を考えて行動してるのかを忘れないって大事ですよねぇ。

メタ認知を使って読書すると難しい本でも読めちゃうよ!

読書効果

そのメタ認知を使って、「読書」を例にとっていきたいと思います。

私自身、メタ認知を学んで、読書をしたら800ページ以上ある専門書も読めるようになったから効果テキメンでした。

メタ認知を読書に活かす際、以下の4ステップに分けます。

1.まず、「なぜこの本を読むの?」と問う自分にとってこの本の何が重要なのかを明確化し、書き出す。

2.この本から学びたいな〜と思う点を3つ書き出す。それ以外は今回は無視して知りたい部分の理解度を高める。

3.本を読む前に、著者を調べたり、書評を読んでみたりなどしてその本がいかに素晴らしいか、読みづらいかなどを改めて事前に書き出す。

4.忘れないように、読書の際は1~3を書き出した紙を手元においておく

ということを難しそうな本を読むときはやりますね。本当は学術本なら全部掘り下げたほうがいいと思いますが、、クセあって難しいので。

本書を例に出してみると

1.『メタ認知 基礎と応用』は「勉強することの勉強法」が知りたかったから。読書をしてより学びを得るためにどうすればいいのか?を掘り下げたかった。

2.本書の「3章:メタ認知研究の方法と分析」・「5章:学習判断」・「6章:確信度判断」は学びたい。メタ認知の基本的な方法を使ってどう勉強し、どれだけ効果があったのかを知りたいから。

3.著者である2人は研究者。1人は「自己調整学習(自ら学ぶ力)の向上」が主な研究テーマ。もう1人は「落ちこぼれの恐れがある子どもを対象に、学習効率を高めること」。その2人が揃って「メタ認知こそ学習に最も重要である!」と説いた本らしい。これなら1の読む理由と矛盾しないな。。

4.紙に書いた1~3を手元において読む。

という感じです!本当に効果あるのでもし仕事で難しい本を読む必要が出てきた場合は試してみてください!


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