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「しない」ことは絶対するなよ!絶対だぞ!〜「無為」の技法 Not Doing〜

「べき思考」はできる人はいいけれど・・・

ブチャイク

今回、紹介するのは著書『「無為」の技法』です。

エフォートレスな行動で、能力を最大化する 「無為」の技法 Not Doingwww.amazon.co.jp 2,200円(2020年07月29日 21:22時点 詳しくはこちら) Amazon.co.jpで購入する

無為とは、簡単に言えば

自然に、あるがままに任せること

です。

「無為」という言葉には
どこか惹かれるものが昔からありました。

力を抜いて成り行きに任せるくらい
が一番リラックスできるからでしょう。

社会にでると、
自分一人で食っていかなければならないからか、
「するべき」ことを増やす人は多いものです。

・成果を上げるために仕事するべき
・年収を上げるために読書するべき
・幸せな家庭を築くために結婚するべき

こんなことを思いながら、
それを力にできる人は本当に羨ましいと感じておりました。

しかし、羨ましいと感じつつ自分には無理だなと諦めましたし
、嫉妬することもなくなりました。

なぜなら、「無為」に生きることが
個人的に一番成果をあげやすいと気づいたから。

本書は、そんな「べき思考」に息苦しさを感じる方
には刺さると思われます。

ネガティブ・ケイパビリティの重要性

頼ること

自分はあまり予定が詰まっていることを好みません。

なぜなら、予定を組み込んでも、
不意にやりたいことが変わったりするから。

その「不意」のやることの方が、
予定にあるものよりも楽しかったりするものです。

「無為」の考え方も、
自然に、あるがままに任せること
ですから、これに似ています。

一見、予定を詰め込んだり忙しい日々を過ごしている方が
有限の時間において有効に使っているように見えます。

しかし、イギリスの学者ロバート・フレンチらは、
仕事において2つのケイパビリティが必要だと語っています。

1つは、「ある」を追求する力である
「ポジティブ・ケイパビリティ」

もう1つは、「ない」を受容する力である
「ネガティブ・ケイパビリティ」です。

この二つが折り重なって
確実と不確実の境目で働くための創造的度量である
「クリエイティブ・ケイパビリティ」を生み出します。

「ない」ことの受容にだけ固執すると、
人任せで無力感に終わります。

一方、「ある」ことの追求にのみ突き進むと、
色々すべきことに執着し、息詰まりを感じます。

そして現代の私たちには、
ネガティブ・ケイパビリティが圧倒的に足りていない
とフレンチ氏は語ります。

現状を打開するためには、「余白」が絶対必要だ!

余白

これは最近の自分には耳が痛い話です。

自分は最近任される仕事が増えました。
任させること自体は力を認められてることですから
素直に嬉しいです。

ただ、任せること、頼ることをしないと忙しくて億劫になって
すぐに終わる目先の仕事しかこなさなくなってしまうんですよ。

そんな目先の仕事を毎日こなしても何も現状は変わりません。
忙しい仕事をどうやって工夫してこなしていくかが大事です。

そして工夫を形にするには、
何もしないで考える「余白」を持つことです。

考えて、アイデアを実現して、問題を解決する。。

これこそ仕事の醍醐味だと感じています。

クリエイティブ・ケイパビリティを発揮するためにも
ネガティブ・ケイパビリティを向上させようと思いました。

「しない」を積極的に選ぶ姿勢は、
忙しいけど現状を打破できないビジネスパーソンにオススメです。


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