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社会的関係を築くための7つの原則〜人を助けるとはどういうことか〜

「支援」について深掘りしている本

ボランティア

社会人になって思うことは、人との関わり方が多彩になったこと。

大学生までは友人か恋人か家族か部活仲間かという関係でしたが

社会人になってからというもののその4つに加え

仕事仲間
参考人、師匠
趣味仲間

みたいな風に様々な関わりを持ったな、ということが分かりました。

そこで、そんな人たちをいかに気持ちよく過ごさせるか、ということについて頭を悩ましていることが多くなりまして・・・

そんな折に様々な人間関係の本を読んで「なるほど」と思わせる本を一つ紹介いたします。

それが、スタンフォード大学で修士号を、ハーバード大学で博士号を習得した組織心理学者のエドガー・シャイン博士が書いた『人を助けるとはどういうことか』という本です。

この本に書かれている「本当の協力関係をつくる7つの原則」についてお話したいと思います。

本当の協力関係をつくる7つの原則

支援

本書に書かれている本当の協力関係をつくる7つの原則は以下の通りです。

1.与える側も受け入れる側も用意ができている
2.支援関係が公平である
3.適切な支援をしている
4.言動に気を使っている
5.純粋な問いかけから始める
6.あくまでも他人の問題に目を向ける
7.すべては解決できないと割り切る

一つ一つザックリ解説していきます

1.与える側も受け入れる側も用意ができている

本当にその人には支援が必要なのか?

あるいは救助を依頼する必要があるのか?

を明確にした上で支援活動をするorされること。

2.支援関係が公平である

支援される側はいつだって気まずいもの。

だから支援する側はフィードバックを積極的に行って

自分の支援が効果的かどうかを確認すること。

3.適切な支援をしている

まずはどんな支援を求めているのかを推測し、調べること。

支援中も現状で必要なのかどうかを確認すること。

支援される側も思い切って必要のない支援なら切ること。

4.言動に気を使っている

協力関係であるということは、深い部分まで関わるということを自覚すること。

だから、自分の言動一つ一つの影響力を過小にかんがえず、気を使って関係を長く保つこと。

5.純粋な問いかけから始める

本心でその人を助けたいのかどうかを把握する。

また、求められても即座に反応せず、本当に受けていいのかを考える。

6.あくまでも他人の問題に目を向ける

人の話に引き込まれすぎず、距離を保つこと。

似たような問題に対処したことがあっても、新しい問題だと意識すること。

7.すべては解決できないと割り切る

問題を完全に解決はできないもの。

それより大事なのは「問題を分かち合う」こと。

分かち合い、共感することで支援される側もどこまでなら解決できるのかを把握できるため、過度な期待に陥らずに済む。


と、いずれにしても相互関係を深め、ミスコミュニケーションを防いだ方が良さそうですなあ。

あなたはどんな人と付き合いを深めたいの?

協力状況

大きな成功を収めている人に、「他者性志向」というものがあります。

これは『GIVE&TAKE』でおなじみのアダム・グラント博士が主張しているものでして、自分よりも他者を優先している人が最終的に大きな成功を収めているよ、ということです。

ただし、それには注意点があります。

それは、だれかれ構わず人助けをすると燃え尽きてしまうということ。

だからこそ、助けたいと思う人を身の回りでかんがえて手伝うことが大事なのです。

その際に必要な心構えについて語っている本でした。


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