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「オカンの話8」-白馬の王子現る-

オヤジの死後、寂しさと不安からパチンコ依存症になったオカンを3LDKのマンションに引き取り、借金だらけのオカンを何とかしようと相続放棄の手続きや見知らぬ土地での新たな仕事探しに奔走したのは……

紛れもなく幼い二人の子どもを抱えた私の妻です。

私はここで決定的な過ちを犯しています。それは、妻とオカンを同居させたことです。私には甘えがありました。

私のオカンだから……
賢明な私の妻だから……
「うまくやってくれるだろう」という甘い見通しです。

居心地悪さ満開でしばらく同居生活を過ごした後、部屋に引きこもりがちになったオカンがこんな歌を歌い始めました。

♪連れて逃げてよ~(「矢切の渡し」作詞:石本美由起,作曲:船村徹)

すると、オヤジの三回忌のすぐ後に当時70歳を越えていた「白馬の王子」が現れて、私の前で土下座して「お母さんを下さい」と……


I have a dream. 私の「夢」は、日本に活動家を養成する学校をつくることです。 私の「モットー」は、Life is Art. Life is Play. -生活をアートできるようになれば既に幸せ-