10年程前、私は底知れない虚無感に襲われた。心にポカリと穴が空いたようだ。その物足りなさ埋めようと、映画を片っ端から観たり、売れ筋の本を読んだり、お笑いを見たり、酒を飲んだり、その他、今までに快いと感じたあらゆることをやってみた。でも、砂を流し込むようにサラサラと穴に吸い込まれ、虚しいだけだ。
 
ある人は、この穴を忙しさで埋めようとするかもしれない。ある人は、異性で、家族で、専門家と呼ばれる人で、あるいは、酒で、薬で。必要以上の金かもしれないし、その金で得た物かもしれない。いずれにしても外からの何かでは埋まらない質のものだ。
 
今考えると、私が突然感じたその心の穴は、若い頃からずっとそばで口を開けていたののかもしれない。それに気づかないほど鈍感だったか、薄々は気づいていながら目を背けてきたのだろうと思う。

I have a dream. 私の「夢」は、日本に活動家を養成する学校をつくることです。 私の「モットー」は、Life is Art. Life is Play. -生活をアートできるようになれば既に幸せ-