甘やかされ型育児と不登校:【男の子に対する親の愛情とその影響】
あなたの子育ては「甘やかせ型」ではありませんか?
親は自分自身の子育てを振り返りながら、改善を図っていくことが大切です
しかし、ベテランの親はいません
だれでも良かれと思って子育てをしています
親は、子どもを甘やかせて育てることがあります
中でも男の子に対しては、親の愛情が過度に表れることがあり、
その結果として甘やかされ型育児が行われることが少なくありません
子どもは、親の育児によってその後の成長や人格形成に大きく影響を及ぼします
子どもにとって親は、最も身近な存在です
時間的にも多くの時間をともにします
与える影響は大きいとは分かりやすいです
育児スタイルが男の子の成長に与える影響については多くの議論があります
本記事では、甘やかされ型育児と不登校、男の子に対する親の愛情について考察します
甘やかされ型の育児とは
甘やかされ型の育児とは、
「親が過度に子どもを保護し、子どもの要求をすべて満たす育て方」
を指します
親が子どものすべてのニーズや欲求を優先し、
子どもに困難やストレスを感じさせないように努めるため、
子どもは自立心や自己管理能力を十分に発達させられません
このような育児には、親の深い愛情と強い願いが背景にあります
人格形成と親
子どもにとって親は最も身近な存在です
親との関係が人格形成に与える影響は非常に大きいとされます
子どものころに自身の意思や行動が親から受け入れられる経験をするほど
人格が育まれ精神的に安定した大人へと育ちます
反対に、幼少期に親との関係が良好ではなかった人は
情緒不安定な傾向が生まれます
人格形成の形成に影響を与える二つの要因
人格形成に影響を与えるものとして
遺伝、幼少期の経験、親の育て方、家族構成、
学校生活、友人たちが考えられます
中でも、親や家族構成です
親とのかかわりや兄弟構成による家庭内での子どもの立場は
人格形成に影響します
親の意識と願い
親は子どもに対して深い愛情を持っています
子育ての仕方は、親の愛情の表現といってもいいでしょう
親は命がけで自分の子どもを保護します
子どもが泣いたら、泣き止ませようとあやします
子どもは、親といて安心感を得ることが一番の安定になります
親は、意識的にも無意識的にも、子どもが幸せで安全であることを願い、
そのためにすべての困難を取り除いてあげたいと思います
子どもの困難を取り除くことは総論についてはいいのですが、
すべての困難を取り除こうとするのは問題が生まれる場合があります
親は子どもが現在も将来も成功することを強く願っています
この成功は学業やスポーツ、芸術などさまざまな分野にわたります
親は、子どもが成功するためにはストレスや困難を避け、
最良の環境で過ごせるようにすることが必要だと信じています
また、親自身が過去に経験した困難や失敗が、親の心に強く残っています
そんな辛い経験を子どもにはさせたくないという思いもあります
自分が苦労した経験から、子どもには同じ思いをさせたくないという
親の保護意識が働きます
他の親やコミュニティからの期待やプレッシャーも影響しています
親は、他の家庭と比較して自分の子どもが劣っていると感じたくないため、
過度に保護し、サポートしようとする傾向があります
親がすべて子どもの前にあるハードルを取り払ってしまうのです
甘やかされ型育児の結果と影響
いずれにしろ親の子育ては子どもに影響を及ぼすことは間違いのないことです
それぞれの親の考え方は、親の様々な経験により形成されたものです
親が子どもを甘やかす場合、
親の意識と願いに基づく「甘やかされ型育児」は、以下のような結果と影響を子どもに及ぼします
ここまでの話にあったように、甘やかせ型の子育てでは、
親がすべての問題を解決してしまうため、
子どもは自分で困難に立ち向かう経験を積むことができません
その結果、何事も人任せになり、自分でやろうという子持ちが湧いてきません
そのため自立心が育ちにくくなり、将来的に自分で様々な問題を解決する力が不足します
親がすべてをやってしまうため、生活習慣や学習習慣を親がすべて管理することになります
子どもは何もしなくて良くなります
自分で計画を立てたり、時間を管理したりする能力が育ちにくくなります
自己管理能力が低下し、学業や仕事でのパフォーマンスに影響を及ぼします
自分が生きていく中で、人との関わり、「~だろうなあ」と他人の思いに寄り添ったり思いを寄せたりできることは、できなければならない心の成長です
甘やかされるとそんな感情が育っていかないのです
考える必要がなく自分のことのみ尊重することを学んでしまいます
そのため他人の意見や感情を尊重する経験が少ないことから、友人関係や社会生活において問題が生じやすくなります
親がすべての対人関係のトラブルを解決してしまうことは、子どもは対人スキルを十分に発達させることを妨げてしまいかす
トラブルを解決していくことで、解決の仕方を学ぶ、実体験でのみ学べるのです
親が過度に手を貸すと、何事も自分ですることができなくなります
物事に取り組みことは、もちろん壁にぶち当たります
失敗して挫折することもあるでしょう
しかし、やることでしか成功はないのです
成功したときの子どもの気持ちはどうでしょう
顔には気持ちが表れてますよね
子どもは自分の力で成功体験を積む機会があって、自己肯定感を高めていきます
甘やかされ型で何にでも親が手を貸すと自己肯定感や自信が育ちません
自分で何かを成し遂げる経験をさせることが親や大人のできることです
自信を持たせられるようにしたいです
甘やかされ型育児の結果として、不登校になるケースも心配です
親がすべての困難を取り除くため、子どもは学校で直面するストレスや対人関係の問題に
対処する力が不足し、学校に行くことが困難になることがあります
また、親が学校に対して過剰な期待を持ち、子どもに無理なプレッシャーをかけることも
不登校の一因となることがあります
男の子に対する特有の影響
甘やかせ型の子育てでは、子どもが男女によって違ってくるのかとの疑問がありますよね
男女問わず甘やかせ型はもちろん影響がありますが、性別によって少し違ってきます
男の子に対する甘やかされ型育児は、特に次のような影響を及ぼすことがあります。
男の子は一般的に、対人関係のスキルを学ぶために多くの機会が必要です
過保護な育児は、これらの機会を奪い、社会的スキルの発達を妨げる可能性があります
男の子はしばしば競争を通じて成長し、自信を築きます
親が過度に保護することで、競争する機会が減り、競争心や挑戦する意欲が低下することがあります
積極的に良い意味でライバル心をもって様々な場面で競争心を発揮し競い合うことで
男の子の場合は伸びていきます
また、男の子は自己表現の場を必要としますが、親がすべてを管理することで、
自分の意見や感情を表現する機会が減少します
これにより、自己表現の能力が低下し、将来的な人間関係に影響を及ぼす可能性があります
甘やかされ型育児の改善方法
育児子育てを行っているのは基本的に親です
当然ながら親の意識が変われば子育ては変わります
親の意識と願いに基づく甘やかされ型育児は、
適切なアプローチと改善策を通じてより良い方向に導くことができます
まずは、親に自分の育児子育てを見つめ直すゆとりを持ってもらうことが必要です
親は、自分の子どもに対する子育てが正しいと思って行っています
気づきを持ってもらうことは難しい面もあります
子どもに対する愛情と保護は大切です
同時に子どもが自分自身の力で何事にも立ち向かっていく自立した成長が大切です
自立心や自己管理能力を育むための機会を与えることも重要です
親は意識して子ども自信に力をつけていくイメージを持つことが大切になります
子どもであっても大人であっても生きていく中で様々な困難に直面します
困難に直面する経験を通じて、子どもは成長し、自分自身の力を発揮することができます
甘やかされ型で育児子育てをしてきた場合、親が自ら子育てを変えていくことは難しい事です
親自身が適切な育児方法を学び、実践することが必要です
育児相談や親向けの教育プログラムに参加することで、
親が子どもに対して適切な育児子育てを行うことが可能になります
また、家庭内でのルールや役割分担を明確にし、子どもにも責任を持たせることが重要です
学校でも良く話題になる「お手伝い」です
家事や日常のタスクを子どもに任せることで、自己管理能力や自立心を育むことができます
簡単なことでいいので、子どもも家族の一員として責任を持たせることが大切です
次に、子どもが失敗することを恐れず、失敗から学ぶことを奨励する環境を整えることが大切です
親が子どもの失敗を許容できないと、子どもに失敗をさせないように先回りして親がやってしまうことや子どもを叱ってしまうことになることがあります
失敗は成長の一部であり、親がそれを受け入れる姿勢を示すことで、子どもも自信を持って挑戦することができます
最後に、学校と連携して、子どもが抱える問題に対処することが重要です
教師やカウンセラーと協力して、子どもが学校生活を送る上で必要なサポートを行い、
甘やかされ型の不登校を防ぐための対策を講じることが求められます。
まとめ
ここまで甘やかされ型育児子育てについて述べてきました
親は子に深い愛情を持っています
子どもが大切だし、子どもの将来が豊かで幸福であることが一番の願いです
しかし、そこで親の価値観が強く出てしまって、こうあるべきであるという判断をしてしまうのです
親として当然の意識であり、それをいきなり否定することは妥当ではありません
甘やかされ型の育児子育てにおける親の意識と願いは、子供に対する深い愛情と保護の表現です
子どもの幸せと成功を強く願う親心から来るものです
しかし、過度な保護や甘やかしは、男の子(子ども)の自立心や自己管理能力の発達を妨げる可能性があります
親は、盲目的に自身の子育てに邁進するのではなく、一度立ち止まって目の前にいる我が子を見てください
そして、自分の育児子育てを振り返ってみてください
自身の育児子育てが偏ったものになっていなかったのか?バランスが取れていたのか?
影響を受けるのは、あなたの大切な子どもです
是非、バランスの取れた育児子育てを実践し、男の子(子ども)が自立し、
社会に適応できるように
親も子も幸せな育児子育てをめざして子どもと一緒に歩んでください
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